この寮の一階にある小さな食堂には、細長い机が四つ置かれている。
背もたれ付きの椅子がそれぞれに並べられているが、それらはすべて前方のテレビを向いているので、
前の席に座ると、ほとんど後ろ側を確認できないようになっている。
いま平手くんは、その一番後ろの席に座っている。
そして彼は、誰にも見られることがないのを面白がって、ポケットに両手を突っ込み、しきりにちんこをいじくりまわしていた。
今夜はクリスマスである。寮のほとんどの学生は実家に帰っていた。
いつもなら喋り声でいっぱいの食堂も、お通夜のように静まり返っている。
耳をすましていると、女の卑猥な声が、隣接するラブホテルから聞こえてきそうな気もしてくる。
この食堂には、平手くんのほかにもう一人の学生がいた。
みおぽんである。平手くんはみおぽんとかつて会話をした事がないので、友達ではなかったが、
食堂や廊下などでよく顔を合わせているので顔見知りではあった。
そのみおぽんは今、四列に並んだ机の、一番前の席にいる。
両腕を枕にして、そこに頬をのせ、横をむき、スヤスヤと眠っている。
後ろの席から平手くんは、その眠っているみおぽんの背中をまじまじと眺めていた。
みおぽんが息をするたびに、その背中はふくらんだりもどったりしているのがわかる。
白い薄手のTシャツに一筋の線をつくって、うっすらと黒いブラジャーの紐が透けている。
平手くんはとうとう我慢ができなくなった。布越しに握られた発情したちんこは、がまん汁をいっぱいにだして、ふと見てみると、
スウェットの股間部分に大きな濃いシミをつくっていた。
「えっ?平手くん?」突然後ろから女の声がした。振り向いた平手くんは、そこに大きく目を見開いてびっくりしている山下さんを見出した。
「えっ?なんでもないよ!かゆかっただけ!」平手くんはそれだけ言い放つと、走って食堂を出た。
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