東京大学野球部の4年生で、学生コーチ兼データアナリストとして活躍した斎藤周(あまね)さん(21)が、福岡ソフトバンクホークスのゼネラルマネジャー(GM)付データ分析担当として契約を結ぶことになった。

斎藤さんがデータ活用戦略を立てた東大は今年、足を使った攻撃や相手打者に応じた守備位置を研究。春季リーグ最終戦では法大を2―0で下し、斎藤さんら4年生が入学以来、初めての白星を挙げた。

斎藤さんは東京都立桜修館中等教育学校から東大に現役合格。野球部では内野手としてプレーし、2年春の新人戦で主将も務めたが、けがもあって、同年秋から学生スタッフに転じていた。

平均年収1500万円以上とも言われるセンサー機器大手「キーエンス」の内定を蹴り、異例の挑戦に打って出る斎藤さん。その経緯を、自身のツイッターで「プロ野球の世界を目指したいという気持ちがどうしても抑えられなくなってきました」などと発信し、野球ファンから注目されていた。

5日、「卒業後の進路につきまして、皆様にご報告させていただきます」とソフトバンク入りをツイートした。(編集委員・安藤嘉浩)
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