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000119 ◆gwnULb/9mw
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2010/11/08(月) 22:43:01ID:gLPovKZg
前の人が出した題にそって詩を書き、 次の人にお題を出すスレです。 詩を書いた人は必ず新しいお題を出してください。


「風鈴」

記憶している事は何かと語らう縁側が暖かければ
その人は人には無いものを持っている
銅張りの瞼が開くまでの時間を知っている事で
僕らはまだ見ぬそれを補おうとする

レム睡眠の震える目玉の奥底で
冷たい水をゆらゆらと
細い灯火をゆらゆらと
蓋の下で扱えるものは小さい

聴いて眠る時
風上が林の明かりに隠れ
土の上に短い影が色濃く落ちて
雲の降らせたような島を作る

砂場で人が泳いでいる
洗い物が風を嗅ぎ
帆のようにはためく



次は「AKB48」でお願いします
0669名前はいらない
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2015/06/14(日) 00:34:06.65ID:VWeJEQ4B
目の前に広がる青から香るのはあの香り

海藻とかいろんなにおいを詰め込んだ香り

目の前の広大な青から香る広大な香りは風に乗って町へ行く

広大な青の香りは自由にそよぐ風に乗ってどこかえ行く



次「思春期」
0670名前はいらない
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2015/06/14(日) 02:16:29.81ID:W540gjoF
『 思春期 』

時を超えて思い返す
あの蒼い海原

窓際に頬杖をつき眺めた
風に揺れる稲穂

イヤなこともあったけど
そればかりでもなかった

心の中にいる
初夏の風景


次 「 音の色 」
0671名前はいらない
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2015/06/14(日) 10:49:03.43ID:GgKhinuy
「音の色」
空白の中にある無限の柔らかな幸せ。

心はまるで悪しき習慣のようだ。
心という冥界の機械から
彩りと季節を作り出す音が
ピーピー鳴り始める。

境界線はそのように敷かれ、世界は分断され、
無の中から取り出されたそれらの異物と謎が、
より細分化された思想を紡ぎ始める地獄。

次「服」
0672名前はいらない
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2015/06/15(月) 00:30:22.75ID:nXeM8CTw
「服」

福がない
福よこい
福が欲しい
吹くんだこっちに
こっちにこい

服がない
服よこい
服が欲しい
吹くんだこっちに
こっちにこい

吹くがない
吹くよこい
吹くが欲しい
吹くんだこっちに
こっちにこい
こっちだおーい
こっちだおーい

次「檸檬」
0673名前はいらない
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2015/06/16(火) 02:26:31.77ID:Qb/VsSWw
「檸檬」
歌のように多機能な檸檬は
神秘的な恋の絶望を象徴する旗である。
我々人類にとって空白とは翼そのものであるが、
翼を広げることが不自由な束縛を生みだすように逆説的な
悪魔的な意識の冷笑という深淵が
檸檬と人類の間には横たわっている。
魂のように触れることのできないおのれの肉体の一部に、
心を委ねることで初めて、
檸檬という旗の掲げる剣が言論になる。

次「学校」
0674名前はいらない
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2015/06/18(木) 04:47:18.41ID:r1duqRIH
「学校」

放課後の教室は閉ざされたアウシュビッツのガス室の様なパラダイスだ♪

「ジーク・ハイル!」
私は意気揚々とマヨネーズのチューブを一気飲みしながら教卓に
「ライダー〜キィック!」

担任の糞婆ァは
これでご臨終♪

手のシワとシワを合わせて

中指を立てて

「ジーザス・ファッキン・クライスト!」



「日常生活に於ける非日常的感覚による誤差とその許容阪医内に収まる交差」
0675名前はいらない
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2015/06/19(金) 23:29:59.33ID:LBg06b8U
「日常生活に於ける非日常的感覚による誤差とその許容阪医内に収まる交差」

蓮の花の美しさは
それをもたらす汚泥の存在を抜きにしては語れない

なぜなら
汚泥なくして蓮の花が咲くことはありえないからであり
相対性はすべての物事の存在をより際立たせているといえるのです
それはつまり退屈きわまりない日々が
不意にもたらす白昼夢の不条理さを指し示すかのよう

そんなことを考えるうち
大阪医療センターにたどりついたぼくは
すっかり看板が崩壊して施設名を判別不可能であることに気づき
そこが目的地であったことさえ把握できずにいる
そのくせそこが目的地であったのだと言い張ることも可能なのだ

さいわいにしてその場所はいくつもの道が交わる地点であり
そのうちのひとつの道を選択する自由は与えられている

だが 迷っている


※この詩に出てくる大阪医療センターは
お題消化のためにでっちあげた固有名詞であり
実際には存在しません

次「お前適当なお題にもほどがあるだろ」
0676名前はいらない
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2015/06/22(月) 00:24:58.66ID:3SKwReNv
「お前適当なお題にもほどがあるだろ」

本当にそう思うけど課題として出たのなら仕方が無い
こんな流れが続いたらいささかウンザリだけども
自分の出すタイトルにも似たような面倒くささがあるかもしれないし
だからこそあんたがたにあれこれグチグチとは言わない
なにかこんなタイトルでもそれなりの理由があるのだと
一縷の希望たくしてみたいから
決してフザけているわけではないのだと


次 「夜間飛行」
0677名前はいらない
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2015/06/22(月) 01:49:24.27ID:Y2bZK9M6
「夜間飛行」

世界中の靴音に絶望するたび、
彼らは夜に逃げて行った。
苦しみの葉音は夏の月のように悲しく、
心という静寂の中に沈んでいった。
銀色の階段の喪失を嘆いて。
拭い去られた闇のマリアを抱いて。
ただ拭い去られた闇のマリアを抱いて。

次「供物としての臓物」
0678名前はいらない
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2015/06/22(月) 15:05:50.02ID:Y2bZK9M6
「供物としての贓物」

血だらけの部屋で、
笑う聖人たちの脳髄を引きずりだす
無知な子供。

何も成し遂げることのできないその手で、
自分たちの臓物をかきむしることの喜び。
何者も欺き続けることのできないその容姿で、
うじ虫のように群がることの喜び。

醜悪な腐肉の晩餐。
利己と憎悪の辺縁。
暗闇に絡み取られた足が語り始める。
終わり行く世界の美しさを歌い始める。

次「おならぷう」
0679名前はいらない
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2015/06/25(木) 04:15:21.25ID:5baSBOYi
>>674だけど
×阪医
○範囲
でした(笑)

酔っ払いでごめんなさい♪


「おならぷー」

世の中は間違っている…

俺はこの世界を変える為に生まれてきたんだ!

嘘と言う名のコンクリートで塗り固められたこの大地に

正義の剣を突き立てる!

だって嘘だろ?

あのカワイいハニーが…

あのカワイいハニーのピンクの肛門から
おならぷー♪


「人妻調教!アナルに足首まで挿入しました!悶絶スペシャルパート2」
0680名前はいらない
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2015/06/26(金) 13:32:54.25ID:hIlaMMsZ
「人妻調教!アナルに足首まで挿入しました!悶絶スペシャルパート2」

愛が僕を壊した。
もう二度と戻れない。
誰かを失うことが怖いなんて、
これほど自分が弱くなってしまうなんて、
過去の自分に罪の意識を感じる。
あなたは刀のようにすがすがしい人なのに、
二人で壊れていく過程が、
罪に狂気に彩られているほど、
僕はあなたの価値を解放するように感じる。


次「オ・パフメ・オーテルージュ」
0681名前はいらない
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2015/06/26(金) 18:13:04.37ID:Z5WKm3i0
「なんで東京電機大学中学についてくるの!」と言われたので、

「また有名な嶋崎亮介(TDU万引)さんにJCふぇらの稼ぎを隠されないように」と言って睨みつけた。

A・B・Cの3人で私の机を取り囲んで、私(元 稲城市立向陽台小学校評判Y子(実名は結子とTDUに聞いた))の動き一つ一つを笑ってきたときも、

Cだけを睨み、Cだけ手首を思いっきり掴んでやった。Cは悲鳴をあげた。
0682名前はいらない
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2015/08/16(日) 00:46:40.39ID:GBnyVjax
>>680
にぎやかな 
にぎやかな
色とりどりの
街の通り
店先の売り子の声
行きかう人々の笑い声

突然すれ違う
あの香
俺を捨てたあの女の香

仰げば
ビルの谷間に青い空
浮かぶ白い雲
額から頬へ流れる汗

うろたえる俺を
打ちのめす太陽
立ち昇る陽炎のようなあの香
追えば逃げるようなあの香

俺を捨てたあの女の面影
忘れていた女の面影
0684名前はいらない
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2015/08/29(土) 00:31:02.50ID:VUqMAN/h
けいたいでんわ

電話を持ち歩くことができれば
それはきっと便利で素敵であろうと

いうけれども

それが実際にかなってしまえば

いや
それが実際にかなってしまったというのに
そのとたん

電話としての機能そのものにさほどの価値が見いだせずにいる

しかしながら
大勢の現代人が携帯依存症と化しているので

電話の携帯化は
これはきっと歴史の必然であったのであろうと

きっとそういってボタンを押すのだ




次「夏の終わりに」
0685名前はいらない
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2015/08/30(日) 00:38:24.57ID:nt+FFBm0
>>684
ひどい雨のあと
青い空は遠くなった
白い雲は風に流れて行った
 
海に集う人々は
遠い処へ去って行った
みんな元どおり
ひとりぼっちの自分に帰っていった

逝く夏を追え
この胸が破裂するまで
逝く夏を追え
明日はもうやってこない

黄金の落日は
日ごとに輝きを増してゆく
夕日を追え
今日が終わる前に




次「秋の足音」
0686名前はいらない
垢版 |
2015/08/31(月) 23:47:24.37ID:HIzimYU4
秋の足音

今年の秋の足音は
なんだかいつもと様子が違っていて

なんというか 梅雨がもう一回来たかのような
そんな雰囲気

ひょっとしたら この雨が明けたら
夏に元通りなのかも知れず

しかしながら 虫たちの声は
秋の夜長を連想させる寂しい響きをはらんでいて

そういえば
あんなにうるさかったセミたちは
どこにいっちゃったんだろう

次「玩具」
0687名前はいらない
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2015/09/08(火) 00:59:06.17ID:04F2I4KJ
「玩具」

猫が弄っているアレも

赤ちゃんがしゃぶっているアレも

子供たちが蹴りながら頃がしているアレも

俺がツメで弾いているコレも

つまらない時間のしのぎに弄ぶ、皆誰かの玩具

誰かのために傷ついてくれ

誰かのために壊れてくれ

誰かのために鳴いてくれている

つまらなくて寂しいオモチャ


次「舌の上の蕾」
0688名前はいらない
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2015/09/10(木) 23:15:29.62ID:HecGo/Yf
「舌の上の蕾」

ほらまた嘘ついたと
八方美人のあの子の唇
睨みつけたけれど
本当はあの子を妬んでて
あの子になりたいと思ってる

嘘もつけずに
何も言わずに

そうやってわたしはまた
舌の上の蕾を
ぎゅっと潰した

次「アンチスレ」
0689名前はいらない
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2015/09/14(月) 23:24:09.15ID:AaZXK2ah
「アンチスレ」

価値もないというものに
こだわり続ける姿勢がすでに
矛盾してると言えなくもないのでは

なんの価値もないものを
なんの価値もないと断じて何が面白い?

大多数の人が価値があると思うものを
無価値だと断ずることこそ
スレッドの醍醐味だと

大多数の人間の高評価を俺が否定する
つまり俺一人が世間を敵に回して戦う
これほどまでに痛快な麻薬がほかにあろうかと


そこまでいうのなら
ま あえて止めやしないけどさ



次「お題決めろと言われても」
0690名前はいらない
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2015/09/18(金) 19:58:25.86ID:Q9jTeAbg
「お題決めろと言われても」

むつかしいことなどわからないけれど

ありふれた題材がありふれたひとたちにも受けるのだと

そう思いながら書いてみたり

気楽に作ってみたりなんかしてみたり

ちょっとも考えないでこさえたモノが

実はビックリするくらいデキが良かったりと

まあいろいろとあるものだな


次 「愛の瓶詰」
0691名前はいらない
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2015/09/18(金) 22:05:42.57ID:vJQ4xQyg
愛の瓶詰

愛の瓶詰 君への気持ち
ゆらりゆられて どこに着く
愛の瓶詰 君への言葉
伝えられずに どこに着く

もうさよならも言えず想いは
ゆらりゆられて 消えていく

次 パレード
0692名前はいらない
垢版 |
2015/09/20(日) 01:33:12.71ID:1Dg0Vgsf
「パレード」

暖色のひんやりした空気が運んだかおり
踊りながら僕の帽子をするり取って人差し指でクルクル回してる
模様替えした葉っぱの髪飾り
遠くに聴こえるここにいた目に見えないものたちの歌
いつも一緒にいた知らないものたちのふるさとの話
少し多めに息をしてゆっくり振り返ればもうお祭りの一員


次のお題は「どこかで君が笑ってる」
0693名前はいらない
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2015/09/22(火) 22:59:41.40ID:tgQc3J9i
「どこかで君が笑ってる」


さみしがりやの空が見える

秋のちいさな風が歌う

スズメのついばむ穂がゆれる

ボクのささやきが風に消えていく

こんなときこんな日は

ズボンのポケットを叩いて

遊びたがりの小人を誘ってみる

どこかできっと誰かが呼んでいるよ

優しいひとかもしれない

楽しいきみかもしれないね

そしてボクはユラユラと歩きながら

トンボの飛び交う不思議の街にゆく

どこかでアナタが誘っている

どこかで優しいキミが微笑んで


次、「転がる石」
0694名前はいらない
垢版 |
2015/09/23(水) 00:30:33.99ID:9ltKBXfX
転がる石もいいけどな

転がり続けるそのうちに

角がとれて

まぁるくなって

ちっちゃくなるんだよ




次「そんなお題をふられても」
0695名前はいらない
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2015/10/03(土) 19:01:26.79ID:LUmrJqpG
「そんなお題をふられても」

もし君のいない世界だったら
そんなお題をふられても
君は期待してるのかな、
僕の悲痛の答え

でも残念だったね
僕はその世界でも普通に生きて
恋をして
つまり 君以外の人を愛すると思うよ たぶん

もし君のいない世界だったら
そんなお題をふられても
君は期待してるのかな、
僕の涙の答え

でも残念だったね
そんな世界は存在しなくて
つまり 君は生きてここにいて
僕らは恋してるんだよ きっとこれからも

次「本をめくれば」
0696名前はいらない
垢版 |
2015/10/04(日) 00:58:53.38ID:eD48U4/T
「本をめくれば」

揺れる麦の穂が

流れる白い雲が

歩く虫達が

遠い山々が

秋の到来を告げてゆく

本のペェジをめくれば

詩の言葉がそこにある

ぼくは詩人となりここにいる

指先の向こうには唄がある

めくり続けるたびにため息が出る


次「辛い涙」
0697名前はいらない
垢版 |
2015/10/10(土) 00:35:54.54ID:s/Mzucp1
「辛い涙」

水面をすべる鳥 流れ星を追いかけた
せめて波があればいいのに ここは海
砂の城にたてたろうそく 広がる影
淡い炎の向こう側で ないてるようなしずみゆく月


次のお題は「箱の中の秘密」です
0698名前はいらない
垢版 |
2015/10/11(日) 23:35:23.91ID:oopDE13Q
「箱の中の秘密」

机の中はミステリーワールド

引き出しを開けると深い深い僕だけの森がある

想像と魔法の世界で誰にもジャマさせない

夢を閉じ込めるためにカギをかけておく

僕だけの秘密のために

誰にでもあるだろう見られたくは無い心の箱が

ママにだってパパにだって友達にだって

きっと必ずあるはずだと思うから

カッチリと固く閉じ込めて


次は「くちぶえ」
0699名前はいらない
垢版 |
2015/10/19(月) 18:50:28.65ID:ZspuouE4
「くちぶえ」

社内で一番の成績を誇る社員が、くちぶえを吹きつつ営業へ行く頃。

社長室の空気は、重かった。
投資に対して、収入が低かった。
社員のやる気を煽ろうとした。
それまでは年功序列だったものを、成果報酬に変えた。

支払える給料は、利益からの一定だ。
成果を上げる者は上げ、出ない者は下げる時。
成果の出ない社員は、暫くして辞めて行った。
全体の売り上げは、何故かむしろ、下がった。
社内の空気は剣呑としている。

…ふと、専務は呟いた。
この会社が、辞めたあの社員と同じでは無いのか?
社長も思った、気づくのが遅すぎる気はした。しかし。

辞めて行ったあの社員は、誰に給料を貰うのだろう。


次「つぶやき」
0700名前はいらない(pc?)
垢版 |
2015/10/28(水) 22:59:04.31ID:9qSJMhkX
「つぶやき」

石つぶくらいのため息が空から転がり落ちてきて

パラパラと白い音がした

にわか雨のあとのようなこだまが聞こえてきて

道に大きく広がってゆく

タッタか歩くとなりのシロが見つめている

手をふるボクに固い枯れ葉がカサカサくっつく

木枯らしに連れられるようにどこからか寒さがつぶやいていて


次「無花果」
0701名前はいらない
垢版 |
2015/11/10(火) 21:59:15.21ID:t4LSFiFw
「無花果」

シカのつののような二手に別れた枝に

ポツポツと咲いていた幾つかの果実が

秋の日の畑でぶらがりユラユラと揺れていた

甘いかなあの実は

固いかなあの実は

もぎ取りながら籠に放るこちらを見つめるカラスが一羽

アナタもどうぞまだまだあるよとつぶやいた


次「さざんかピンクの花」
0702名前はいらない
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2015/12/22(火) 11:16:34.58ID:AJuahagL
さざんかピンクの花

季節外れの椿の花
と思ったらああこれはさざんかの花らしい

草木や花々になんら関心のない俺は
関心がないゆえにその花にあまり興味を覚えることもない

とはいうものの
花というものは春や夏に咲くものと
相場がきまっているのではないのか?

何ゆえ? あえてこんな寒い時期に
その花を寒風にさらすのですか

こんな寒い時期に咲くから
悲しいはかないイメージがつきまとうのですよ

とおもったが今年の冬は暖冬で
太陽の日差しはわりと暖かく
寒風も例年にくらべて身を刺すほどのものではない

それでも さざんかの花は咲いている


次「不用品処分費ゼロ宣言」
0703名前はいらない
垢版 |
2015/12/23(水) 17:55:16.10ID:WOg4i52Y
「不用品処分費ゼロ宣言」

手品師よろしく両手からキラキラ
零れ落ちて消えていく
害獣の汚名を着せて正義のマントを盗んだ
ただより高いものはない
邪魔になったら帽子の中にキラキラ
そのままかぶってわたしたち消そうか
白い手袋はきれいなまま黒い山羊を抱きしめた


つぎのお題は「星は湖でうまれる」です
0704名前はいらない
垢版 |
2015/12/26(土) 20:40:51.55ID:3ZcCN1h0
「星は湖でうまれる」

トーチカの光が湖の上にパチパチしていたよ

北極のてっぺんでトナカイが唄っていたよ

サンタとみんなが笑っていたよ

真冬はどこから来てどこから生まれるの?

雪はどこからハラハラとけずられてくるの?

北風はなんで足早に消えてゆくの?

魔法がクルクルとその答えにひとつひとつ教えてあげながら

星と雪と幻とともに静かに去ってゆく



次は「ひとつのつぼみ」です
0705名前はいらない
垢版 |
2015/12/30(水) 22:20:38.38ID:ILq+PX3B
「ひとつのつぼみ」

シクラメンの鉢植えの葉の陰から

ひっそりとこっそり

キミはちっちゃく佇んでいたね

のぞいた僕に驚いたように

見つけられるようにそこにいたように

その白いからだをかすかにふるわせて

重なる葉につぶされぬように

頭をつっぱらせ首をかたけむけながら

湿った土の臭いと空気にむせびがら

たったひとりだけただひとりで

ぽつねんとそこに冷たげにひんやりと


次は「年越しの晩に」
0706名前はいらない
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2016/01/01(金) 23:49:50.85ID:an9EVDZ9
「年越しの晩に」

ちいさなマッチが灯る夜

あのこはひとりだった

つめたい雪の降る中ハダシで凍えていた

僕もひとりきりで彷徨っている

誰もがみんなこんな晩は静かに鐘に耳を傾けて

暮れる年の中に沈んでいく

ちいさな彼女がしんだとしても

マッチがたくさん落ちていたとしても気づかずに

僕も白い息を吐きながらトボトボと歩き続けて


次は「餅肌のひと」
0707名前はいらない
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2016/01/04(月) 00:40:56.28ID:jyLuMoQl
「餅肌のひと」

今朝のきみは輝いていた

つめたい風に触れてひんやりしっとりとして

ふれたボクのゆびさきがうまるくらいに

ことし初めての朝日にてらされて

なんだかまぶしげに恥ずかしげに

ついてしばらくしたあの餅のように

つやつやとしてきれいだった


次は「てのなかのキャンデー」
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2016/01/05(火) 11:49:56.04ID:IcPTSw2u
手の中のキャンデー

何をやっても裏目
やることなすこと駄目

そんなとき
ポケットを探るとキャンデーひとつ

その能天気な包装が
俺の現状とあまりにも不釣り合いで
むしろ事態の困難ぶりを際立たせるかのよう

手の中のキャンデー
こんなものより今は
酒でも飲んで寝るほうがいいのだけれど
救いようのないことに
俺は酒が呑めないのだ

口に入れるとほのかに甘く
だからといって何の解決にもならないのだが
少なくとも
肩をすくめ首をかしげてみるくらいの
それくらいの余裕は生み出してくれるので

さしあたっては今はそれで充分

次「ほほえみ」
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2016/01/05(火) 22:26:48.48ID:qJNIS7SD
「ほほえみ」

たったひとつのほほえみだけで

シケった一日が救われる

そうゆうことだってあると思う

朝からユウウツでフラついていた

道ばたのカンにでもあたるしかないオレ

ひとり歩くじぶんが

まわり中にナメられているようでイラついてた

あいさつと女のコのほほえみ

安っぽいがコインひとつでもらえたんだとそんな気がした


次「つめたい手」
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2016/01/07(木) 00:34:05.02ID:FZa0W6G4
「つめたい手」

恥ずべきなのは未だに紙でお尻を拭いているということではなく

便器の中から勢いよく現れた青白い手に腕を掴まれたらショック死してしまうだろうということです

22歳の元旦 アンドロイドになりたいと思いました

次「黒い餅」
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2016/01/08(金) 00:22:00.47ID:t+qJflGD
黒い餅


存在しないはずのその存在について
ふと考えてみるにあたり

しかるにその存在は
まばゆい光明が反作用的に
生み出す
くらいくらい影のようなもので

影のようなものだからといって
陰々滅々なものとも限らず

勇気をだして食べてみれば
意外と美味で滋養豊富
ほのかに中毒性もありそうな

そのようなものではないかと俺は
考えるのだ
だって
存在しないはずの存在なのだから
どうかんがえようと俺の自由

そんなことをいっていると
あるいはこの世のどこかに
黒い餅が現存していて

それは俺の
想像もおよばぬ何か不穏な
恐ろしい
ものなのかもしれないのだけれど



次「加湿器」
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垢版 |
2016/01/09(土) 14:18:24.61ID:sHXOBjem
「加湿器」

ぼくのへやには魚がいる

乾いた空気にささやかなしめりけがあたえられるように

水の入った鉢にはなん匹かの魚がすんでいる

テェブルのうえにひとつ

台のうえにもひとつ

へやからよく見える場所においてある

フツーに加湿器でも使えばいいって?

でも見た目のうるおいも大事だろう

へやだけでなくこころも乾燥しまわないように

魚たちにそこにいてもらうのだ

夜には青い明かりが魚をてらす

チラチラとゆらめくへやはまるで水面のよう


次「アクアリウム」
0713名前はいらない
垢版 |
2016/01/10(日) 15:57:14.61ID:GelUcsKj
「アクアリウム」

ア…愛で
ク…苦しんで
ア…遊ばれて
リ…リストカットして
ウ…嘘みたいに流血して
ム…夢中で助けを呼んだ

次「あなた殺していいですか?あえぎ声」
0714名前はいらない
垢版 |
2016/01/21(木) 23:52:12.83ID:skGOSNuc
「あなた殺していいですか?あえぎ声」

そういえばカマキリの雌は
交尾したあと雄カマキリを食べるとか
食べないとか

そこまではいかずとも
あえぎ声というものは
本来ひそやかでいて

場合によっては不穏な企みの息づかいのような

そんなことを考えるのは
この夜の闇があまりにも
一人でいる俺にとって
冷たすぎるものだからと言えなくもない


次「雰囲気」
0715名前はいらない
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2016/01/22(金) 20:07:29.47ID:ZWeTqnr9
「雰囲気」

熔け入るように穏やかな空気がある

静かに暖炉が燃えていて

マスタァが熱い珈琲を入れている

観用植物が隅に置かれていて

ペットの大型犬がいつも寝ていてアクビをしてる

僕が僕でいられるとこがココ

癒してくれる安息の部屋

ここは僕のために作られた空間

求めているのはこんな場所


次「彼女の手の中」
0716名前はいらない
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2016/01/23(土) 21:59:20.14ID:lMbGsQWo
「彼女の手の中」

今朝見た彼女は頬が光っていた

冷やかな空気に触れてほんのりと赤らんでて

吐く息も凍りそうな今日

朝日の中でまぶしさと寒さに震える彼女

赤い毛糸の手袋の指が開いたり閉じたり

落ち着かぬ動きをボクの手が包んで止めた

握りなおした手の中はとても温かだった



次「彼の手は」
0717名前はいらない
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2016/01/26(火) 01:03:31.94ID:6zIPr6C5
「彼の手は」

大きな厚い手のひらに

アナタはいつも真実をかくしている

怖くて見ることができないわたしに

決して開いてくれはしないように

アナタの手は固く閉じられている

いつか確かめてみたいわたしだけに

その中を開けて見せてほしい

疑うことのない証をぜひ見せてほしい

でも言えないことが悲しい

こじあけてみたいのにそれができなくて


次「ふんわりと」
0718名前はいらない
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2016/01/27(水) 22:27:33.35ID:feEbuk+S
「ふんわりと」

手をかざすと静かに舞い降りた

ひんやりとした小さな雪

見上げると静かに降っている

恋もできればこんな感じがいい

気がついたら肩にいつのまに

軽々と舞い降りているような

そんな恋ならばいい

触れたかわからないくらいに

いつのまにそばに舞い降りてくるような

ふんわりとふうわりと

優しげに空から呼びかけてきて


次「子猫のマーチ」
0719青の羊 ◆pNGtbbWniA
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2016/01/31(日) 03:28:55.23ID:zQSil4kZ
マンチカンロシアンブルースコティッシュフォールド
アメショベンガルラグドール
ミックスからのミックス
三毛から八割れからの三毛
丸尻尾に細長い尻尾にカギ尻尾
みんな子猫
皆子猫
エアふみふみからの
エアふみふみ
甘噛みからのふて寝
お腹をなでられるのを順番待ちしている様
あなたの風呂上がりを待っている様
朝一番に起こしにくるのは誰?
あなたの帰りを一番に出迎えるのは誰?
子猫のマーチ
子猫がマーチ


次「クラフトビール」
0720名前はいらない
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2016/02/09(火) 00:08:40.85ID:FrM8W1kH
クラフトビール

ビールなんてどれを飲んでも一緒
というのが俺の信条みたいなものなので

出来れば酒の席でもノンアルコールのビール
でやり過ごすのが理想

そう言う場合俺はおそらく苦虫をかみつぶしたような顔で
一生味の理解できないであろう飲み物を飲むのだが

その飲み物の苦さには
一体全体どういう意味があるのか

それを旨いと感じる味覚は
どのようにして培われるものなのか
考えれば考えるほどわからずじまい

そんなものだから
この世には地ビールと
いうものがあって

ご当地ならではの味が売りなんですよと
いわれても
俺にはちょっと縁遠いお話だったりするのです


次「不毛殺伐」
0721名前はいらない
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2016/02/28(日) 02:56:37.92ID:DA5QXJ+X
「不毛殺伐」

まず何をもって不毛殺伐を
不毛殺伐と断ずるのか

もとから荒れ果てた荒野であれば
ことさらに
みずからが不毛の荒野であるなどと
自覚することもなく

しかしながら
かつて一面のお花が
咲き誇ったお花畑が

命の芽吹きの痕跡すら
見つけがたい荒野に
なり果ててしまったならば

それは見るヒトによっては
耐えがたいほどの
不毛かつ殺伐とした光景に
映るのかもしれない



次「ストーブ」
0722名前はいらない
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2016/03/07(月) 21:01:53.46ID:4ZRIFwmG
「ストーブ」

しゅんしゅん鳴いているヤカン

くつくつ煮えているおナベ

うっすらと汗をかく曇った窓辺

まんまるくイスに寝ているネコと

フカフカのケープにくるまるボク

みんながストーブを囲んでいる

まだ寒い今日

雪でも降ってきそうな

そんな午後のお部屋のひととき


次「さくら色した桜もち」
0723名前はいらない
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2016/03/09(水) 12:05:20.13ID:Y4Rz43cX
さくら色した桜もち


若草色のワンピースで会いに行くよ
二人、初めての春だからね

柔らかい風が髪を揺らすから
きみに呼ばれた気がした

まだ咲かない蕾見つけたけど
写真には残さない
「見せたいものがあるんだって」って
君を誘いたいから

かけよった私をみて
さくら色した桜もちみたいだって
あなたはいった
そうだね、そんな気分なんだ
うれしくてもっとさくら色になる

次は「バケツをひっくり返したような雨」で
0724名前はいらない
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2016/03/10(木) 18:45:13.40ID:nLK4dfnE
「バケツをひっくり返したような雨」

春が迫っているけど

吹きすさぶ風と寒さにふるえる人々の

背後から駆け抜けてくひやっこい氷のような

暗い空から流れてくるような強い風、風

走る足元や駆けぬける靴底の音がビシャビシャと

冷たく響き合う日暮れ時に

予報通り降る雨音が強く今夜も

叩きつけるように冷たく暗く響き合う…


次「ベスの声」
0725名前はいらない
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2016/03/18(金) 22:30:21.38ID:369e8pAg
「ベスの声」

こんな日暮れ時に

ひとりぼっちで歩いていると

キミがかけよってくる気配がする

夕焼け色に染められたキミが

ハッハ言いながらボク目指して走ってくる

淋しさがボクを惑わす

悲しい顔なんてしないからせめてもう一度

あの元気のよい声で答えてほしい

そしたらボクもも一度呼んであげるよ


次「暖炉の唄」
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2016/04/21(木) 00:16:06.71ID:Xfrtuxoe
「暖炉の唄」

パチパチパチとはじける炎が

折れた薪を飲み込み

過ぎ去る寒い時季の終わりを語る

汗だくのわたしはひとり対話する

誰も聞かないひとりごとを

暖炉の前で誰も知らない秘密と共に

薪と一緒に今ここで燃やしてしまう

そしてまた新しい季節から始めるつもりだ

それが毎年のわたしだけのけじめ

暖炉の前のひとりだけの静かなひととき

わたしだけの時間わたしだけの唄


次「生まれかわり」
0727名前はいらない
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2016/04/23(土) 20:33:07.21ID:AvLFVJ8T
「生まれかわり」

昨日までのあたしがしんで

明日からのそしていまからのあたしが生まれる

きっと誰もが誰も同じように繰り返している

昨日までと同じ自分なんていないと

古いカラは脱ぎ棄てながら

脱皮するように生まれてゆくのだ

日々力強くなるように懸命に



次「再生」
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2016/04/24(日) 22:48:31.96ID:ZTZTpyjx
「再生」

木々は芽吹いて緑は明るく輝き

季節は幾度も蘇り繰り返して

ならばヒトだってそれは可能なこと

トシはとっても一年ごとに老いているとしてもきっと

ほら冬が過ぎ春が来ればホラ

痛んで萎れていた肌も艶めいてきて

振り返れば若芽のように新たに再生して



次「エネルギィ」
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2016/04/27(水) 22:32:58.90ID:Mg21ykuX
「エネルギィ」

地熱が下から湧いてくるように

怒りの沸点が静かにおこりたつ

なんなのかわからないけれど

ハラの底からグツグツと煮え立つような

このおさえられぬ活動力っていったい

誰かにぶちまけなければ収まらないような

熱く燃え立つようなこのもっていきようのない

どうしょうもない歯止めの利かないネルギィは

流れてしまいそうに止めどなく

わたしはわたしにぶつけられずに苦しんでいる



次「昨日そして今日それから明日」
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2016/05/05(木) 12:20:36.78ID:dpyNfmmY
「昨日そして今日それから明日」

バラバラに散らばるパズルのかけら

それらをかき集めつないでゆくのはタイヘンだ

昨日の続きを今日から

そのまた続きは明日へと

終わりのない繰り返しが延々と続き

と中で放り出すことができない

いっそ全てブチまけてまた壊してしまえば

ラクになるんだろうと

あたえられた今日の破片を拾いながら考えたら

少しは整理もつきそうな

そんな気もするけれど



次「蒸し暑い日」
0731名前はいらない
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2016/05/05(木) 22:32:15.92ID:dpyNfmmY
「蒸し暑い日」

ジワジワと湿度が高くなる

室内の空気が曇ってくる

換気をしようと窓を開けても

さらに暑い日差しが飛び込むだけ

こんな日にはそう、

冷たく凍らせたレモンで

ブクブクの泡立つソーダを割り

うすいしゃれたコースター

細かく砕いた氷とともに

少しでもこののぼせあがる体温を下げるため

フッと静かなひとときを過ごしたくなる


次 「長く濃い影」
0732名前はいらない
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2016/05/17(火) 21:04:53.85ID:N9KMwl+g
「長く濃い影」

電柱を背後に立つふたりに

強い日差しが新緑越しに照りつける

バスを待つあいだだけ

アスファルトに貼りつきグッと向こうへと

離すたびに動くふたつの伸びた黒い影が揺れる

やがて近づく車の音に吸い込まれ

永く濃い影はゆっくりと消えてゆく


次「足音」
0733名前はいらない
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2016/05/18(水) 15:00:53.30ID:E/iGt3jT
「なにかの足音」

ちったん ちったん
近づいてくる音がする

ちったん ちったん
だんだん水気を帯びてくる

ぢったん ぢったん
もう俺の部屋の内側にいる

春の夜風を聞いて 薄緑の葉擦れを感じて
ここにしかない現在に身を浸したら 消える明日や過去への不安に
あの足音はどこにもなくなって 安らかに眠れる気がして

部屋に戻ればまた襲ってくる
遠くのものが一瞬で寄り添ってくる

もはや音さえもなく
俺の脳髄に爪立ててなにかがいる


ーーーーーーーーーーーー
次は「毎日」でお願いします
0734名前はいらない
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2016/05/18(水) 16:04:08.90ID:VVt85Vs0
毎日


朝、目覚めたときに
きみはもう後ろにいて

僕の耳元に熱い息がかかる

僕がきみを忘れて陽のあたる場所へいけば
きみは僕の影にまぎれて
僕をみつめているんだろう

僕がきみから逃れて隠れても上から見下ろして
きみは声おたてずに
この僕を笑っているんだろう

きみの視線は僕をとらえてはなさない

誰もしらないはずの
あの話をきみはいつもしっていて
しらないうちに僕は支配されてる

知ってるさ
自由になるにはきみに忠誠をちかうだけ
それができない僕だから
それを許さないきみだから
この物語は続く
0735名前はいらない
垢版 |
2016/05/18(水) 16:05:31.59ID:VVt85Vs0
次は「若気の至り」
0736名前はいらない
垢版 |
2016/05/18(水) 22:59:19.93ID:emtwN3+N
「若気の至り」

明けない夜はないだろう

窓からはまぶしく日差しが差し込む

今日もまたいちにちが始まろうとしている

足元のつぶれた缶にはまだわずかに残る液体が香る

ソレは昨夜の残骸

ボクらは昨日から続くあとしまつをつけれずに

こうして寄り添い眠りこけていた

馬鹿なのも迷っているのもわかっている

追い込まれているのも気が付いている

でもあともう少しだけ

馬鹿なふたりを見逃していてほしい

わかっているから、若気の至りだとは

でもあと少しでも日が昇りきるまでは…



次は「ジャンクフード」
0737名前はいらない
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2016/05/19(木) 11:28:45.85ID:qrslbA6Y
ジャンクフード


あいつは株で儲けたらしいぜ

あいつは実家が金持ちだから

あいつは逆玉だったさ

あいつは、あいつは、あいつは、

タイミングと運でしょ

顔もあるか、それは関係ないか

努力と才能だけだったら公平だけどさ

世界はそんな単純じゃないんだってさ

考えるだけ無駄だよ、そんなこと

とりあえず見た目も旨そうだし

なんとなく腹はふくれるし

手軽に買えるしいいんじゃな

そんなもんだよなぁ

手が届きそうで旨そうで

そんなものを胸に詰め込んで

毎日を繰り返す、きみもそうだろう?

いいんじゃない?

それで僕らは幸せだって思えるんだからさ


次は「契約終了」
0738名前はいらない
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2016/05/19(木) 18:27:28.39ID:qrslbA6Y
契約終了

次は何をしようか
そんなことを考えながら夕焼けをながめて
過ぎた日を思い返すのも悪くない
想い出に微笑んだり、涙したりして
センチメンタルになるのは今だけだって
自分に言い聞かせて
きっと、また忘れてまうだろうから
今日の夕焼けもこの風も
望んだことも、差し出され手も、
諦めて蹴飛ばして笑ってみせて
守ってきたはずの毎日は
とっくに壊れていたと知った日も、
大切な人に
会えなくなる不安を感じた日も、
何かが壊れた日だって、
朝には新しい風が吹いて
僕の毎日は止まらなかったから
いつかの間違いを後悔したりして
明日は今日より
正しい道にすすめますようになんて
柄でもない願いを、夕日に
今より少しましないつかを、空に
誰かの笑顔を想い出に描いて
0740名前はいらない
垢版 |
2016/05/19(木) 20:03:18.10ID:LQOfRbsr
日本マイクロソフト人事部の西川昌邦(さいかわまさくに)は人殺しだ!!
「あなたのような従業員は会社のパフォーマンスにとってマイナスなので早く死んでください」
などと自殺教唆を公然と行った!!
丁寧に言えば何を言ってもいいというものではない!!これはヤクザや借金取りが脅迫をする時に
「いついつまでに金一億円をお振り込みください。間違った判断をなされないことを期待しています」
と発言するのと同じレベルだ!!
「しかもそれを注意してやったら世間はわれわれの味方だ。文句があるなら訴えてきたらよろしい。メールを電番を公開したければ
どうぞご自由に。世論はわれわれを賛辞するするメールを送付するだろう」
などとイカ様気取りも大概にしろという発言を行った!!
抗議先 日本マイクロソフト人事本部 西川昌邦
masaikaw@microsoft.com
090-2541-1718
0741名前はいらない
垢版 |
2016/05/20(金) 03:33:23.32ID:oomYnIV0
「カッコーの巣」

ココは死にかけた残骸で埋もれている

そらあれはレコードというモノだよ

壊れたプレイヤーに乗せてもなにも聞こえない

残骸で囲まれたお城の中は

古い記憶がそのまま止まり朽ち果てたみたいだね

高い吹き抜けの上からフト見上げたら

そこにはなぜかカッコーの掛け時計が見下ろしていた

唯一生きている侵入者のボクらを見つめているかのように

静かにけれども突然鳴り出しそうに

ボクらは怖くて埃の上に足跡を残しこの場を去った



次は「灰色のレコード」
0742名前はいらない
垢版 |
2016/05/20(金) 08:46:07.83ID:+M7SR9On
「下水道ホース」

灰色のレコードなんてないだろw
と思いつつググってみたらやっぱりなかった
検索に引っ掛からないだけか?
と思って「灰」を「赤」に変えてみたらいっぱい出てきたので間違いないようだ
灰色のレコードなんてないです
存在しません
はい
それともコイツあれかな
「灰色の脳細胞」みたいなこと言わせたいだけちゃうんかと
ところで灰色の脳細胞ってどんな意味だったっけ
ググってみた
アガサ・クリスティの産み出したキャラクターであるところのポアロさんが言い出しっぺだということはわかったけど
「この灰色の脳細胞をもつポアロめにお任せ下さい」という決め台詞には読者評論家一般人それぞれに色んな解釈がありすぎて
結局意味はわかりませんでした
はい
たぶんまぁ
フツーに考えたら頭が良いという意味なんだろう
でも灰色って死んだとか燃え尽きたとかのイメージがフツーじゃない?
おい! どっちも「フツー」かよ!
フツーってなんなんだ?
それはおいといて
存在しないものを頭の良い死んだ脳味噌みたいなイメージで描かせようとするこのお題に私は挑戦してようと思い立ち
結局思い立っただけで描けませんでした
はい
いろの
れこーど
……
なんかヌルヌルしてそう!

ーーーーーーーーーーーーー
次は「ピンチヒッター」でお願いします
0743名前はいらない
垢版 |
2016/05/20(金) 09:33:05.77ID:14fEC/1z
ピンチヒッター


マントをつけた誰かさんが
颯爽と現れて
この山積みのいつかの宿題を
片付けてくれないものか
引き出しに飛び込んだから
もしかして
あの時に戻ってやり直せないかな
彼女の大丈夫は大丈夫じゃなくて
謎だらけ
灰色の脳細胞があればわかるのかな
毎日は可もなく不可もなくだけど
だけど何かが
物足りないんだよなぁ、いつも
お気に入りのモノクロ映画みたいに
灰色のレコードを
まわして僕の物語を続けよう
冴えない僕のまま今日を繰り返して
また明日がくる



次は「帰ってきたウルトラマン」
0744名前はいらない
垢版 |
2016/05/20(金) 10:37:20.21ID:oomYnIV0
「帰ってきたウルトラマン」

あのひ仲間たちと決別した公園で

僕は危険にさらされた

こんなときに身を守るスベすら知らない自分に

ふがいなく憤りを感じてしまった

見知らない暴漢が僕に襲いかかったとき

さっそうと救いに来た彼はまるでヒーローだった

あっというまに鮮やかに捩じ伏し僕の目の前でやっつけた

あの時の隊長だったあんちゃんはたくましいウルトラマンとなり

再びここへ帰ってきてくれた

少年時代の記憶がまたゆっくりと蘇る

僕だけのウルラマンじゃない彼はやがてまた

再び元の姿の青年に戻り

僕の前から去らなければならなかったけれど



次「道端のたんぽぽ」
>>743
Thank you very much
0745名前はいらない
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2016/05/20(金) 19:19:45.84ID:14fEC/1z
「道端のたんぽぽ」


朝一番にやってくるのは犬とおじさん
犬のやつはこの僕におはようって言ってくれる
それはいいんだけど熱い息をかけられるのがなんだなぁ

次にやってくるのは決まって自転車にのった男の子
狭い道をビュンビュン飛ばして走りぬける
僕のほうをチラリとも見やしない

次にやってくるのはサラリーマンのおじさん
とかく早足でサッサッと歩くからさ
やっぱり僕のことなんんて見てないや

次にやってくるのは小さい子とお母さん
この子はあっちへふらふらこっちへふらふら
だけど僕の前にくるとちゃんとしゃがんで
ニッコリ笑っておはようって言うんだよ

空にむかってタンポポが言った
雲はへぇーそんなもんかと言って流れてった


次は「文通」
0746名前はいらない
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2016/05/20(金) 20:49:48.07ID:oomYnIV0
「文通」

想像の中で夢は膨らむ

会うことは決してできないけれど

わたしだけの大切なひとだから

こうして返事を書いているときが一番幸せなの

あなたの姿を思い、あなたとの会話を思い

ただそれだけでも心浮きたつの

ときどきは画面越しに見つめることはできるし

そこからいくらでも想像の翼は広がるから

あて名のない封筒にびっしりと書いた便せんを入れて

投函したと思いながらひそかに溜まってゆく手紙の山は

現実に映りながらあってないようなもの

ひとりよがりの方思い

ひとりよがりの勝手な恋愛

寂しくは無いけれどむなしくも無いけれど

いつかほんとうにあなたからの返事が貰えたらいいのに

わたしは狂ってはいないのだから



次は「マイハニー」
0747名前はいらない
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2016/05/20(金) 21:47:24.87ID:WxNQp5Vv
「マイハニー」

ハニー君のことが好きだ。
たとえどこに行ってしまっても。
たとえどんなことをしても。
ハニー。
君は昨日、人をいやな気持にしたね。
だけどゆるすよ。
君は昨日、人に迷惑をかけたね。
だけど許すよ。
君は昨日、僕の大切にしていた壺を割ったね。
これだけはいただけないなぁ。
でも、だけども、君だから。
しかたないからゆるしてあげよう。
だからね、ひとつ、お願いがある。
「永遠に僕を見捨てないで」
「永遠の愛を誓ってください。」
君だけの愛を僕に下さい。

つぎ、dande lion(たんぽぽ)
0748名前はいらない
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2016/05/20(金) 22:00:32.23ID:WxNQp5Vv
すいません。タンポポあったので、「小さなかみさま」でお願いします。
0749名前はいらない
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2016/05/21(土) 00:02:14.59ID:0Z/CIC+v
「小さなかみさま」

道端にきいろい花が咲いていました

あとすこしで白い綿毛に変わるたんぽぽ

ふみつぶされないように

ソッと隠れるように

目立たず静かに咲いていました

いぬが来てくんくんしたり

ねこが来てひとなめしてみたり

それでも風に吹かれながらしんぼうして

そこでポツンと咲いていました

あるとき綿毛となったたんぽぽは

ちいさな手に摘み取られて

そのこの息でふううとひとふきされてしまいました

ひとつひとつの白い綿毛はやがて

どこまでも飛んでってまた

どこかで誰かに見つけてもらうのでしょう

ちいさなかわいいかみさまとなって


次「雨宿り」
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2016/05/21(土) 04:43:34.45ID:Uz57wlEf
「雨宿り」

交差点の信号が注意を経て赤になり
世界が雨音だけを残して静止する一瞬
私はそれをただじっと見つめていた
再び動き出す時間を見届けるために
すべての終りの日に私は雨宿りをする
傘など持たずに歩いてきた私は
たとえどれほどの嵐の中でも
誰の痛みも理解しなかったけれど
ただあなたのことだけは深く感じていた

世界の終りの日に私は雨宿りをする
私は私の原罪を滅ぼせぬままで


次「調律師」
0751名前はいらない
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2016/05/21(土) 07:03:06.75ID:Uz57wlEf
「調律師」

あなたが私を奏でている間は
私は破滅の予感から免れている
あなたはあなたのため?
そうだとしても、責める人なんていない
私がそれを許さない
欲望と呼べないほど美しいその情熱に踊り
私はあなたの精神を受け入れ、飲み下す
狂ってしまった私の世界を調律するために
こんなにも私はあなたを感じている


次「ホームタウン」
0752名前はいらない
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2016/05/21(土) 11:21:09.26ID:0Z/CIC+v
「ホームタウン」

初めて来た土地は不安と刺激に満ちた世界

まだ慣れぬうちは足の一歩も踏み出すだけでも勇気がいる

右も左も知らない通りは危険なダンジョン

先へ進むのにも道しるべが必要で

そんなことでボクの心はふるえている

手をふり自転車に乗るあのこはだれ?

目まぐるしく通り過ぎる車にまぎれて

ゆく手を忘れてしまうボクはもう迷子に

これから生きてゆく街で

いろんな出会いと冒険が待っているだろう

そんなさまざまな思いに胸が躍る

ここは新しいボクのステージのホームタウン



次「さしのべられた手」
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2016/05/21(土) 12:46:39.59ID:PRiitcQ4
「さしのべられた手」

はじめこの街で声をかけてきたのはあなただった
迷い道にいた私を助けようとして
追ってくるうちに迷ってしまったのね
そう言って、あなたの手を引いたのは私だった

だけど今はあなたの心に任せたいの
頼りないところはまだあるけれど
とても深く信頼している

人生設計ものすごく変えちゃったけど
多分この道が一番幸せになれるから
あなたとなら私は大丈夫だって思うから

僕の手を、私の手をとってくれてありがとう
この道は長いよ、辛いこともあるよ
でも、希望があるの、と
私に巣食う虚無が陽の光に溶けていった


次「花束に感謝をこめて」
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2016/05/21(土) 14:39:43.89ID:0Z/CIC+v
「花束に感謝をこめて」

黒のスーツで身を固めた僕は

昨日までのか弱き自身とは決別している

ここにいるのは冷たき他人だ

目も人相も嵐とともに変わってしまった

これから僕はただひとり地獄へと歩むのだろう

先導者は誰ひとりとしていない道を

一歩一歩靴音を響かせながら歩かなければならない

そんな自分に向けたただひとつの花束が

テェブルの上で鮮やかに震えている

誰にでもなく僕へでもなくこの終焉への幕開けに

そして美しい花束に感謝をこめて…


次「夏の獲物」
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2016/05/21(土) 15:53:39.81ID:Ho0OaKW+
夏の獲物


月が綺麗だよ
ベランダから空を見上げて
あなたに電話を

うん、そうだね
遠い空のしたにいるはずの
あなたの返事

後ろにいる誰かが
いまも待ってる
この恋が終わるのを

誰かが欲しいのは
あなたの何かで

誰かが必要としてるのは
わたしの何かで

嵐はすぐとなりで待ち構えてる
二人はまだしらない


次「三文芝居」
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2016/05/21(土) 17:29:00.99ID:0Z/CIC+v
「三文芝居」

右往左往している喪服の大人たち

かしこまる皆と並んで僕は冷たく見つめる

しめやかに進む式の間でも

彼らはヘタな芝居を演じている

悲しむフリをするモノや憤るフリをするモノ、

合間に一族の僕にコビるモノまでが

どれも不愉快な三文役者のように見えてくる

バカバカしく愚かしくて

冷たく見つめながらも口元では笑いがもれる

やがて僕も彼らの一員となって

この三文芝居の仲間入りを果たさねばならなくなると

そう覚悟は決めて入るけれども

飾られている白い花が滲んで見えた


次「つぶやく舌」
0758名前はいらない
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2016/05/21(土) 19:01:55.17ID:Ho0OaKW+
「つぶやく舌」


いつかの会話を繰り返す
聞かせることだけが目的の
会話ですらない
一方的につぶやく誰かに
適当に相づちをうつ
記憶と照らし合わせながら
知ってる話も初めてのように
知らない話もなにかのヒントにと
日を追うごとに想い出は鮮明に
もう、そこにいない人との
会話を時間を身近に感じながら

これはまた面倒な相手に恋をしたものだ

いつかの自分を恨めしく思いながら
忘れることすらできないことに覚悟を決めて


「新しい遊び」
0759名前はいらない
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2016/05/21(土) 21:20:15.20ID:0Z/CIC+v
「新しい遊び」

庭の植え込みの下でトカゲが走っている

ずっと昔、民家にいたとき

ボクはアレらをよく追いかけ回していた

ときにはちいさなカエルが友達であり

そしてあんなトカゲも遊び相手であった…

でもここは都会の街中の綺麗な邸宅で

美しい造られたガーデンが広がる

人工的な庭先をサンポしながら

呼びかけてくる従兄の声に振りかえる

これから僕はここで新しい遊びとその相手をつくるのだろう

古い思い出と遊び相手は忘れて



次は「薔薇のとげ」
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2016/05/22(日) 12:36:08.46ID:vQyxLMcY
「薔薇のとげ」

端正に整えられたバラ園の片隅で

ボクは従兄にユビを吸われてた

ふたりで遊んでいた最中に

ボクの手はバラのつるにからまれて

深くそのトゲがつきささってしまった

真っ赤な血がトロリと流れ

白くきれいに咲く花を汚した

従兄の手にもゆっくりとボクの血は生き物のように

その白いヒフから足元にポタリポタリとこぼれ落ちた

ヤバイよはやく吸わないとと従兄はあわてて

自分の口にもっていたのだ

しばらく見ないうちに伸びた背丈に

ボクは驚きながらしばらく向かい合って見ていた



次は「庭園のゆううつ」
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2016/05/22(日) 12:38:48.20ID:wOmwT8M/
「薔薇のとげ」

閉じた古い温室の中に忘れられた青い薔薇
何年も訪れる者のない錆びた扉を開け
私はその薔薇のそばで眠るあなたをみつけた

そのとげはあなたを傷つけるためではなく
あなたを守るためにあったはずなのに
そっと包もうとしていたその手は傷だらけになっていて
私は、
あなたの嘘を数えることをやめた

次「crossroad puzzle」
0762名前はいらない
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2016/05/22(日) 13:30:56.02ID:vQyxLMcY
「crossroad puzzle」

午後の日差しの差し込んでくる書際で

ボクらは向かい合い雑誌の懸賞のパズルを解いていた

従兄は働かないアタマを捻りながら懸命に考えている

ボクは好きなのだけど彼にとってはニガテらしい

パズルに限らず優しい従兄には

数字もテストも問題も全てが苦痛な世界で

ボクが考えてあげなければひとつも答えられないだろう

でもこうしてふたりで手を合わせれば

解けないパズルも数式もなんなくできと思うんだ

誰にも解けない心のカギを解かれたボクは

彼の力になるべくそう思ってた



次「あじさいの蕾」
0763名前はいらない
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2016/05/23(月) 03:57:30.67ID:YHo0QCYl
「あじさいの蕾」

お屋敷の庭園から出ると

雑多な界隈が続いている

少々空気が悪いけれどぼくはココが家よりも好きだ

従兄にあちこちとりとめもなく連れ回されながら

楽しい時間が過ぎてゆく

路地裏の寂れた公園でひと休みしながら

紫陽花の大群を見つけて

庭園のばらよりもきれいに感じてずっと観ていた

ぼくらの手につままれた蕾は固くしっとりと閉じていた

ほっそりとした従兄の手首の時計が3時をさしていた…


次「いいわけ」
0764名前はいらない
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2016/05/23(月) 09:37:57.07ID:KkgRjGG3
「いいわけ」

なにか気の利いたいいわけを
きみの気が晴れて
だれかも救えて
僕も気が楽になるような
そんな言葉がスラスラ出せたら
今も少しは違ったんだろうな
この僕じゃ
誰のことも守れないんだって
言われてる気がするよ
それどころか
助けられてるんだから
笑うしかないか
そうだね、きみには敵わないよ
だれのことも、もう
信じないよ、これからは
いもしないきみに
時間も心も捧げて
それで誰かを救えたならまだ
絵になるけれど
何もないってことだけが
僕には残った



「失望」
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2016/05/23(月) 12:06:07.46ID:YHo0QCYl
「失望」

今日のいちにちがフイになるような

些細な口論で別れてきた

なんで自分は素直にできないのか

口を開けばトゲのある嫌味しか出てこない

昼間の明るさがウソのように

日暮れの闇に沈んでゆく

時計を見せたときの細めたまなざし

一緒に見ないかと誘われた時の声

悪かったな、さっきのは言いすぎたよ

いつだってこう言えなくて俺は自分に失望して



次は「ボール」
0766名前はいらない
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2016/05/23(月) 20:33:13.80ID:XmqYn7SM
校庭のすみっこ、僕らは出会った。

「君は誰だい?」

「僕はボールさ。君は?」

「嘘付け。ボールは僕だい。」

「え?」

ぼくは、半円で、プラスチックで出来た彼を見た。

「そんな堅そうで、半円しかないのに、どうやって蹴るの?」

僕は聞いた。

しかし、彼は鼻で笑った。

「そんな野蛮なことを、君はされてきたのかい?ボールは混ぜるものさ」
彼はいった。

僕は、むっとして、
「蹴られなくて終わるボールなんて、君はよっぽど悪いボールだったんだね」
、といった。

彼は、怒ったように言う、
「君こそ、君の中で何が作られたのかい?僕は、クッキーも、シュークリームも、
オレンジタルトも作ってもらったことがあるんだ。君のようにまん丸だと
何も作れそうにないね」

僕は言い返す。
「僕は、そのクッキーも、シュークリームも、オレンジタルトも知らない。
だけど僕でサッカーをした男の子はいつも笑顔だったさ。」

「僕を使ってた女の子もいつも笑顔だったさ」

僕らは、長い間にらみ合ってた。

そのうちに、緑色の服を着たおじさんが来て、僕らをひとまとめの袋に入れた。

僕たちは、そのあと、どこかに運ばれ、

そこで痛みで気を失った。

それからどれぐらいたっただろう。

近くにある鏡を見てびっくりした。

僕は、彼になっていたのだ。

僕は、数年後に彼に会った。

彼は、僕と違う『ボール』になっていた。

「案外悪くないかも」彼が言った。

「そうだね。」と僕。


次はポケット
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2016/05/23(月) 21:44:53.91ID:YHo0QCYl
「ポケット」

叩いたら出てくるのは昔は菓子だったな

だが今はチャリチャリと小銭が鳴っている

折れた半券がその底からひっそりとのぞく

ヤツとのケンカの原因もコレならば

遊びに誘いだしたきっかけもコレだった

俺は忘れたフリをして

ホントはワザといつまでもずっとココにしまいこんでいた

意地っぱりなアイツとの思い出は

何故かいつまでも捨てられずにいて

未練たらしく尻のポケットに隠したままで


次は「初めての…」
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2016/05/24(火) 03:28:36.86ID:e20A4ct/
「初めての…」

今朝はとても新鮮だった

叩かれた肩にふりむくと

少しはにかんだヤツが声をかけてきた

些細なケンカのことを詫びられて

こんなこと初めてなんで

くすぐったくて照れ臭くて

ロクに返事もさせないうちに

軽い足音を残してヤツは消えた


次は「ひとつまみ」
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垢版 |
2016/05/24(火) 17:43:24.72ID:P4pR3M3B
「ひとつまみ」


むきになると鼻をふくらませる

気づいてるのかな?

生意気なききみのくせ

あんまり可愛いから

きみの鼻をひとつまみ

きみは驚いて

そして

赤くなった

そんなところも可愛いなって

思うんだよ
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