都会の喧騒の中 崩れかけたセミの死骸が
アスファルトの上に落ちていた

僕が見たのは ただそれだけの光景

雨に当たり 溶けて 静かに地下に吸い込まれる事や
確かに生き続けていた存在を 他に譲渡する事も成しえずに
ただただ踏み砕かれて 水の音を背負い闇に流された

僕らは彼らの世界に 否定を押し付けながら生きている

無慈悲な継続を課せられた呼吸を 受け入れて生きる僕らは
ずっと居座っているこの世界をも 撫でる様に傷付けている

その根拠は この世の中の墓の数に比例した

そんな アンダーグランド な舞台で僕は暮らす

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___下線棒な世界___
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___下線棒的な世界 二儀___
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poem:詩・ポエム[スレッド削除]
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