君は嘘みたいに綺麗な夜空の下
これが世界なのだと言った
道路のセンターラインに立ち
微笑む君は夏の夜の夢のようで
朝が来ると同時に消えてしまいそうな気がした
「全てを知りつつ、それでも行ってしまうんだね」
最後に零れ落ちた君の言葉が
すっかり白くなった世界に
滲んで消えた