0037名前はいらない
2013/02/13(水) 21:21:05.97ID:HHsX00sV頭頂部が酷く喧しい
どうやら、どこぞの団体が私の頭頂部で祭りを催しているらしい
怪しからん
祭り好きの私を差し置いて
ケンケンガクガク歓喜の宴を繰り広げるだなんて
酔狂じみた太鼓の音色が右脳を震わせ
ソースの焼け焦げる臭いが鼻腔を刺激し
いくら耳を塞いでも浴衣姿で浮かれあう
男女の軽やかな笑い声が聞こえてくる
畜生 一体何処の馬鹿野郎共だ
人の頭頂部を我が物顔で祭りやがって
私は何度も顔上げて奴らの祭りを見下ろそうとするのだが
見えるのは、青空
そう、雲一つない青空
それは、もう戻る事のできない、あの日の青空だったのだ