開けない梅雨に汗ばむ肌
窓を開け光指す日はまだ
そうさ俺は三十路ライン工
きっとこれは悪魔の陰謀

気付けば移ろう季節も今では
見ない振り来たるその日までは
壁に掛かった日めくりのカレンダー
変わらない日付はまるで誰かの古時計

俺の産まれた朝に俺の世界は産まれた
リズミカルにチクチクチクチク
だが気付かず見透かす誰かの視線は
つもり積もって今では危険な

初めて精神科に行った朝も
それから四年経った今日の肩も
うだつも上がらない俺は変わらない
ようやく季節が追い付いてきたみたいだ