秋深しクシコスポストつむじ風

体操帽振つて捕へる赤とんぼ
秋桜や朝夕子の走る庭

運動会競いて勝ちに行く園児
校長と児童二人の運動会
コスモスや全速力の三輪車
運道会の歓声届く干し場かな
秋惜しむ最後のバトン受く右手
島青し児童ふたりの運動会
くるぶしが触れるや君と運動会
秋澄みしライン引く子の声空へ
梅甲
運動会暮れて白線浮かびをり
新涼や撓る身体と鉄の棒
骨密度高まる秋の日差しかな
運動会夕暮れ時の白線や
ピストルのいわし雲撃ち徒競走
小さき手の大玉運び赤とんぼ
夕暮れに鴻雁来たり客となる
鶴翼にひらく騎馬戦秋天下
盆東風を駅まで歩く一万歩
歓声の残るグラウンド秋茜
運動会地球蹴飛ばし捻挫かな