該当なし


該当なし


立ち飲みとなりし酒蔵菊膾

梅 甲
料亭の花灯籠や雨景色
山盛りのタン塩の葱落ちにけり
限定の秋のポテチや空青し
天窓の風澄み渡り小鳥来る

梅 乙
ねぇマスター秋の失恋レストラン
鰻丼や爆食娘いと愛(めぐ)し
ラーメンに赤唐辛子冬隣
秋麗のキノコ薫るや窯ピッツァ

梅 丙
厳冬の飯盒に注ぐウヰスキー
石窯のワインとピザの茸かな
吉兆の使い回した秋刀魚かな
ファミレスで奢る財布やうそ寒し
秋深し甲斐の声きくジビエかな

梅 丁
石窯のきのこのピッザ秋うらら
石窯のきのこピッザと白ワイン
レストランは棚田の天辺星月夜
星月夜ウッドデッキのダージリン
冬支度の尻尾が走るレストラン
晩秋のグラスに注ぐ赤ワイン
夏めきてグラスに注ぐ赤ワイン
夏めきてビールジョッキを溢れさす
紅葉且散る巫女の打ち振る神楽鈴
くたくたと地を汚す鈴なりの柿
東京のはしっこきのこパスタかな