くたくたと地を汚す鈴なりの柿

オノマトペのくたくたが独特。今年は柿のあたり年なのでしょう。
地面すれすれに柿の実が鈴なりの状態。なぜか屋主は捥ぐことも
せずほったらかしのようだ。ヒヨドリも食べつくせぬほどの鈴なり。
自然は生きものに非情な仕打ちをするが、爛熟ともいえる腐るほど
の豊饒をもたらす。これも一時のめぐり合わせなのでしょう。
秋日に甘くすえた柿の実が匂う。

この句を785は梅丁、787は竹にしている。

これにより選句は787の方が上だということだ。