いかなる親に
いかなる門環境に育ち
さるわざいつよりして
学校にはいかなる生徒に
学校には何をみて
空の色は何色なりきや
君は泣きしためしやある
何やありし
親の愛を感ぜしためしやある
我に害しせるほどの心地はなどか

そは君の心地にいかなる快感与へ
ある日来し運命に対して君は真っ正面を向くべかりきや
そのときの親の顔を見きや
君は親の悲しみを知れりや
一人さうざうしくふりし夜に何を心地
守りし親の説諭に何を心地
君はいま何を思ふや

ある日来し運命に対して君は真っ正面を向くべかりきや
そのときの親の顔を見きや
君は親の悲しみを知れりや
一人さうざうしくふりし夜に何を心地
守りし弁護士の説諭に何を心地
君はいま何を思ふや
君はいま親の心地やわかる
君は人を傷付くる人なりや

君は親を殺すべしや
人は人を傷付け幸せになるや
いま君は何を見たりや
空は何色か
人は人を思はずはあらず
いまが君の世の始まりなり
君はこれよりいかなるおとなしくなるや

我は君に人を傷付けず人を助くる人にならなむ
我は君の廿年後を見たり