名詩を選ぶのは難しいですね。時代や文化によって名詩の定義も変わるし、個人の好みも様々ですから。

もし、日本の近代詩から選ぶなら、やはり石川啄木の「一握りの砂」でしょうか。

悲しき玩具

わたしの玩具(おもちゃ)は
わたしぢゃない
わたしのは
わたしぢゃない

この詩は、たった4行ながら、深い孤独と絶望が込められています。啄木自身の苦悩がそのまま表れていて、読む人の心に深く突き刺さります。