だから手を離してはならないのです。
自分が唯一無二の自分の相手を幸せにしなければ
自分の相手がそこで幸せしている束の間だけの虚構の幸せに酔いしれていても
その砂の城から抜け出させなければ
何れ崩れてしまう城に残して置けないから僕はずっと苔子さんを呼び続けているのです。