闘病中、親友が彼氏になった
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もうすぐ19歳になるから、彼氏との馴れ初め含めこの1年間のことを書く 私は今18歳。彼氏とは高校で出会った。かれこれ3年の付き合いになる。高校1年生の時同じクラスで席も近かったから、なんとなく話すようになった。
私は彼のことを歌田くんと呼んでいた。彼は私のことをゆいと呼んだ。 入学して3週間後とかだったと思う。放課後なぜか私と歌田くんだけが教室に残っていて、お互いの地元のこととか家族のこととか他愛ない話をした。私も彼も高校に地元の友達がいなくて、知り合いが1人もいない状態で新生活をスタートしたという共通点があった。だらだらと雑談をして「楽しかったからLINE交換してまた話そう」と言ってその日は別れた。 彼に抱いた第一印象は「真面目な人」だった。しょうもない雑談でも彼は言葉を選んで話していたし、聞き上手だった。だからまた話したいと思った。この時点では私の中では「面白くて真面目なクラスの男の子」でしかなくて、その後もLINEでおしゃべりしたり教室でちょっと話す程度の関係だった。 夏休みが終わって二学期が始まった頃、私と歌田くんの関係性が変わるちょっとした出来事があった。外部講師の先生の授業をボイコットしようという話題がクラスで持ち上がり、それに対して私は違和感を覚えて夜中に彼に相談した。Twitterで呟いてもよかったんだけど、クラスメイトもツイート見てるかもしれないし、なんとなくお気持ち表明する気になれなかった。彼はやっぱり聞き上手で私の話を最後まで聞いてくれた。結局どういう形で解決したか覚えてないけど、私は今後も何か思うことがあれば彼に話を聞いてもらおうと思った。私も彼もTwitterをやっていたけど、不特定多数に晒すほど自分の意見に自信が持てない時に彼に話すことで客観的視点を得ようとした。これを2人の中で「下書き」と呼んだ。この日から私と彼はツイートの下書きをし合う関係性になり、深く考えたことを共有する友達になった。 その後私には他校の彼氏ができた。だけど色々とトラブルがあって3ヶ月くらいで別れてしまった。別れ方こそ酷かったものの、私は当時の彼氏のことが大好きで、別れたショックでしばらく立ち直れなかった。ここでさらに不運が重なって、私は血液の病気になった。数年前から血液検査の結果が少し怪しくて、定期的に通院していたので早く見つかった。治らないわけじゃないし入院もそこまで長くないと言われていたけど、病気になったという事実があまりにもショックだった。 私は歌田くんにLINEした。元彼に酷いことをされて別れたこと、病気になってしまったことを泣きながら文字に起こした。深夜だったのにすぐ既読をつけて慰めてくれた。私は泣き疲れてそのまま眠ってしまったけど、歌田くんは私の病気のことを調べてくれたみたいだった。入院する前にどこか遊びに行こうと誘われた。 学年末テストが終わったら病気が治るように神社にお参りしに行くことにした。テスト前だったのに私が電話したいと言えば電話してくれた。夜な夜な通話を繋ぎながら勉強したりもした。私の家族はあんまり仲が良くなくて、たまに親に教材を破られることもあった。その話をすると歌田くんはプリントをスキャンして送ってくれた。 テスト期間中、私の妹は自殺を図った。母が止めたおかげで怪我もなかったけど、我が家では大きな事件になった。妹は心療内科に通うことになりうつ病が発覚した。母も鬱気味だった。母は私のことを泣きながら叩くことがあった。暴言も吐かれた。でも慣れている。私は母が親である以前に1人の人間であることをわかっていたつもりだった。母も辛いんだなと思って母に対する憎しみよりも同情する気持ちが強かったから、暴力を振るわれても耐えた。歌田くんに話すといつも私の味方をしてくれた。 春休みに何度か2人で出かけた。入院もした。コロナの関係でお見舞いは断っておいた。この頃には私は歌田くんのことが好きだった。恋なのか友情なのか区別がつかなかったけど、少なくとも特別な存在だった。彼女になりたいなんて言わないから歌田くんも私のことを特別に思ってくれてたらいいなと思った。実際クラスメイトから「歌田くんと付き合ってるの?」と聞かれたことも2、3回あった。傍から見ても仲良く見えてたんだと思う。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています