東京都内で優先して整備すべき鉄道路線として、都は六日、
東京メトロ有楽町線(東京8号線)を豊洲駅(江東区)から延伸して半蔵門線住吉駅(同)までつなぐ
新規路線など五路線を国に示すと発表した。
国土交通省の交通政策審議会が二〇一五年度中に新たな整備路線を答申するのを前に今夏にも提示する。
 JR蒲田駅(大田区)と京急線京急蒲田駅(同)をつなぐ新空港線(蒲蒲線)は含まれなかった。
整備主体が未定であることや、財源確保が難しいことがネックになったとみられる。
 都が発表したのは有楽町線の延伸のほか、多摩都市モノレールの上北台駅(東大和市)から
JR八高線の箱根ケ崎駅(瑞穂町)まで延ばす路線▽同モノレールを多摩センター駅(多摩市)から
JR横浜線町田駅(町田市)まで延長する路線▽都営大江戸線(東京12号線)を光が丘駅(練馬区)
から練馬区大泉学園町まで延ばす路線▽JR田町駅(港区)などから羽田空港(大田区)をつなぐ
JR東日本羽田アクセス線。
 都は昨年五月から開く有識者らによる検討委員会で路線を選定。中間まとめを出し、
五路線を含む十路線を「整備効果が見込まれる」とした。十路線は羽田アクセス線を除き、
二〇〇〇年の審議会で新規整備路線に取り上げられながら着手されていなかった。

 都の検討委員会は、財源確保や採算性など詳細を詰め、夏ごろまでに考えをまとめる。
交通政策審議会の答申に路線が盛り込まれても、確実に整備されるわけではないが、
一六年度以降の新規整備路線の候補になる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015030702000120.html
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