津波想定し電車からの避難訓練06/06 13:50nhk
南海トラフの巨大地震が発生し大津波警報が出たという想定で、運転中の電車から乗客を避難させる訓練が高松市で行われました。
この訓練はことでん=高松琴平電気鉄道が海沿いを走る志度線で、おととしから行っていて、高松市内の幼稚園児や住民などおよそ50人が参加しました。
訓練は、電車が高松市の琴電屋島駅を出た直後に南海トラフを震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が出たという想定で行われました。
訓練では、運転士が電車を緊急停止させたあと、乗客に「頭を押さえて床に伏せてください」と呼びかけ、車内の安全確認を行いました。
そして、車掌や駆けつけた作業員などが電車の扉を開けて子どもたちを抱きかかえたり、足の悪い人を背負ったりして一人一人、電車から降りてもらったあと、近くの高台の神社まで誘導しました。
ことでん志度線は、南海トラフの巨大地震では、津波で路線の80%近くが浸水すると想定されていて、訓練に参加した人たちは、お互いに声を掛けあいながら混乱なく避難できるよう手順を確かめていました。
電車の運転士の高木将伍さんは「地震はいつ起こるか分からないので、乗客の安全を第1に考えてパニックにならずに避難・誘導ができるようにしたい」と話していました。