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JR路線見直し 地域公共交通は
07月13日 20時50分

JR北海道の赤字路線の見直しをめぐり、道内の市町村長を対象に地域の公共交通のあり方について考えるセミナーが開かれました。
このセミナーは道が年に1回道内の市町村長を対象に開いていて、およそ200人が参加しました。
ことしのセミナーではJR北海道が打ち出した赤字路線の見直しをめぐり、公共交通に詳しい名古屋大学の加藤博和教授が、地域と公共交通の関係をテーマに講演しました。
この中で、加藤教授は赤字路線の見直しについて「最もやってはいけないことが、存続自体を目的と思ってしまうこと」としたうえで
「路線を残す意味があるのか、残せる力が地域にあるのか、そして残すならどう残すのか。時間が無い中で、自ら考え取捨選択しなければならない」と述べました。
セミナーにはJRが去年に見直しを発表した道内13区間の沿線の自治体の首長も参加していて、地域と公共交通をめぐる話に熱心に聞き入っていました。
JRが路線を維持する場合に費用負担のあり方について協議したいとしている釧網線の沿線の標茶町の池田裕二町長は「まずは鉄道の維持が前提だが、自分たち地域が主体となって住民ニーズを踏まえた地域交通を考えていかなければいけないと思った」と話していました。
JRが路線を廃止しバス転換したいとしている学園都市線沿線の月形町の上坂隆一町長は「利用が少ない路線はバスの方がコストや利便性の面でふさわしいという話は理屈の上ではわかるが、住民感情を踏まえると納得できない」と話していました。