ヒント
スマートフォンを操作しながら歩く「歩きスマホ」が原因のトラブルが、全国の鉄道駅で後を絶たない。兵庫県内では7月、歩きスマホをしていた乗客が線路に転落したり、ホーム上で別の乗客に体当たりされて重傷を負ったりした。
啓発ポスターや警告アプリなど、鉄道会社や携帯電話会社はあの手この手で危険性を訴えている。(赤松沙和)

 「言語道断な犯行である」。11月13日、裁判官の厳しい言葉が神戸地裁の法廷に響いた。7月にJR三ノ宮駅のホームで歩きスマホの女性に体当たりして重傷を負わせた男(64)の判決公判で、裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。
男は以前から歩きスマホをする通行人に不満を持っていたという。

 阪急電鉄によると、阪急川西能勢口駅(川西市)では7月、ホームで歩きスマホをしていた未成年の男性が誤って線路に転落した。電車の接近はなく、男性は自力ではい上がり無事だった。
東京都品川区の東京臨海高速鉄道りんかい線の駅では昨年5月、スマホの画面を見て歩いていた女子大学生がホームから転落し、電車にはねられ死亡した。

神戸新聞NEXT 2017/12/5 06:40
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201712/0010790540.shtml