■都心5区で新築オフィス大量竣工 苦戦強いられたサンシャイン60

豊島区は14年、民間の有識者で構成される日本創成会議によって、東京23区内で唯一「消滅可能性都市」
に指定された。将来若い女性の人口が減少し、少子化が進んで人口を維持できない都市に位置付けられたのだ。
同区は危機感を抱き、アートやカルチャーをテーマに、劇場や映画館などを充実させる街づくりを進めてきた。

オフィス開発も池袋駅周辺で進むが、東池袋エリアにある78年竣工の超高層ビル、サンシャイン60は18年以降、
ファミリーマート本社やセガサミーグループのサミー本社など大口テナントが相次いで他へ移転している。

オフィスが集中する都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)で最新設備をそろえた新築オフィスが大量
に竣工する中、築40年超と古く、設備面で見劣りするサンシャイン60は大口が抜けた穴を埋めるために苦戦を強いられた。
新駅設置は、池袋のランドマークであるサンシャイン60の再開発を検討するきっかけになるかもしれない。