>>799
界磁チョッパ制御は、日立製作所・東洋電機・三菱電機の順番で登場してる。日立製作所からだと、50年以上の歴史になるね。
もちろん少しまえまでは、この3つも、使いつづけるためのサポートをやってたんだけど、そろそろ打ち切りをはじめてる。
阪神電車の8000系は、東芝の界磁チョッパ制御を使っていて、東芝が界磁チョッパ制御をはじめたのは、阪急電車の7000系くらいからなので、10年くらい遅かったんだ。
いま東芝は、界磁チョッパ制御装置で、GTOサイリスタを使っているものなら、更新したとき、IGBT(の界磁チョッパ制御)へ取り替えられるユニットを、作ってる。
阪急電車の7000系(鋼製車体)では、実際にそうしてるって聞いていて、阪神電車の8000系はわからないけど、おなじことをしてる可能性はあるよ。

近鉄電車では、三菱電機・日立製作所の界磁チョッパ制御を使ってる。
まだサポートがあるころ(15年〜20年くらいまえ)に、コストダウンのため、直営でオーバホールをやっちゃって、基盤を修繕したり、部品を取り換えたりしたんだよね。
それで、三菱電機・日立製作所は、近鉄さんのほうで勝手に手を加えられたから、もうサポートできません、ってなっちゃったわけさ。
それが響いちゃって、いま故障が結構でてるんだけど、どうしようか、頭を抱えてるんだって。
でも、界磁チョッパ制御の系式が、運用に入ってないとか、あんまり聞かないよね。機能を殺しながら、なんとか走らせてるのかも。