多少でも静岡県内で東海道線の在来線を利用している人ならば、島田の製紙工場、焼津の海産物加工場の臭気を知っている。
地場産業と考えればこそ、市民も受忍に耐えて企業も対策に取り組んできた。
東海道新幹線は旧国鉄長期債務の返済の大義、新東名建設には環境負荷に対しても、東名高速道路の混雑緩和、地域経済効果の便益がある。
南アルプスルートは、既に許容度の小さな地域への環境負荷の集中、増大効果しかならない。
掛川のシンポジウムなどで難波先生が静岡県への支持をお願いしているが、JR東海の広告力も強いので、東海道新幹線しか利用しない人達にはなかなか上手く伝わらない。
静岡県から東京、大阪のみならず世界各国の人達に、南アルプスの希少性、自然保護への理解を促す策も必要になる。