東武STL(伊勢崎線)と京王で種別整理が必要となった経緯をまとめるが。


東武(2006)

【種別整理が必要になった理由】
・他の大手私鉄では有料急行など無く、普通料金のみで乗れるのが当たり前だったこと(現在も秩父鉄道などごく一部の地方私鉄では現存するが)こと。
・当時の準急が各停区間であった曳舟〜北千住は半蔵門線直通タイプの区間準急がノンストップで逆転現象が起きていたこと。


【種別整理内容】
通勤準急→急行(通勤時間のみ運転だったのが日中も含め運行時間拡大)
準急→区間急行(終日運転だったのが昼間運行廃止で時間縮小)
区間準急(半直)→準急(日中も運転されていたが朝と深夜のみに縮小)
区間準急(浅草)→区間準急(深夜下り一本のみ設定だったのが日中も含め運行時間拡大されたが2013年に再び昼間廃止)

区間急行と準急の上下関係不一致は残ったがこの種別名なら準急と区間準急のように上下関係が明確とは認識できるものではなさそうだし。
実際京阪は準急>区急なのに対し南海と近鉄区急>準急と会社によって一致していない。


京王(2013)

【種別整理が必要になった理由】
・2006年以降特急の準特急置き換えが進み、2011年にはほぼ存在しない種別のようになってしまった、このため準特急があるのに特急がないような状態になってしまっていた。
・土休日ダイヤの高尾山口発着準特急は高尾線内各停で、準特急北野行き→北野から各停高尾山口行きと案内されるが高尾山登山客にわかりにくく不評だった。

【種別整理内容】
準特急(京王八王子発着全列車と高尾山口のうち高尾線内急行運転の列車)→特急(橋本特急も相模原線内急行で復活)
準特急(高尾線内各停の高尾山口発着)→準特急(2015年から笹塚と千歳烏山にも停車)
通勤快速→区間急行(通勤時間外に運行拡大、2015年から仙川にも停車)

どちらも通勤種別であったものが通勤時間外に運行拡大するために非通勤種別化が行われている。

しかし東急は種別が少なくシンプルだからこのような状況になることもないだろう。