大阪モノレール延伸 門真市〜南駅間に新駅 松生町付近、交通不便解消へ まちの新拠点に /大阪
https://mainichi.jp/articles/20210512/ddl/k27/040/320000c
大阪モノレール(吹田市)が進めている門真市駅以南への延伸計画で、同市松生町付近に新駅が設置されることが決まった。
周辺は鉄道駅・バス停のない「公共交通不便地域」となっており、同市と隣接の守口市が府などに設置を要望していた。
近くには2022年度に大型商業施設の開業が計画されており、関係者は「魅力のあるまちづくりのための新たな交通拠点となる」と期待している。
大阪モノレールの延伸計画は19年3月、国土交通省の許可を受けた。現在の終点となっている門真市駅から、南の東大阪市まで8・9キロを延長。
新駅は他の鉄道路線と接続する4カ所に設置するとしていた。開業は29年度を予定し、建設事業費は1050億円。
5カ所目となる新駅の設置は20年10月、門真と守口の両市長が府知事らに要望書を提出。今年3月末には両市、府、大阪モノレールの4者が
駅設置に関する基本合意書を締結した。追加の事業費77億円は両市が負担。
「乗降客数など費用対効果は十分に見込まれる」(門真市地域整備課)という。
新駅は門真市駅と、計画中の門真南駅(仮称、門真市三ツ島2)の間に設置される。
近くにはパナソニックの工場跡地(約16万平方メートル)があり、「ららぽーと」を展開する三井不動産が取得。
22年度までに大型商業施設が建設されるほか、共同住宅などが併設されるとみられる。
門真市は半径1キロ以内に鉄道駅、同300メートル以内にバス停のない地域を「公共交通不便地域」に指定している。
新駅について、魅力発信課は「住民の利便性が向上する。新しいまちづくりの拠点としても、地域の発展に役立てていきたい」と話している。