>>893
堤義明は的確な判断をしたのかもよ。
仮に所沢車両工場が所沢以外へ移転拡張して軽量ステンレス車やアルミ車などの設計製造に乗り出し、さらに西武鉄道以外の他社からの受注にも力を注いだとしても、結局は小規模な鉄道システムメーカの座から脱却するのは難しく、鉄道システム設計製造事業からは撤退することになっていたのでは。

阪急電鉄も子会社アルナ工機を解散させ、鉄道一般車両の新規設計製造から撤退させ、既存車両のメンテナンスおよび、路面電車設計製造メンテナンスに特化したアルナ車両へと再編したし。
東急電鉄ですら、東急車両の産業用車両事業は新明和工業へ、残った鉄道システム事業はJR東日本へ売却し、完全に撤退しているくらい。

内需のみには頼らず海外進出にも積極的な重機械工業系の鉄道システムメーカ(日立製作所、川崎重工業など)を除き、少ない内需のパイの取り合いに終始している鉄道システム専業メーカは、JRや近鉄の系列メーカ3社
(日本車両製造、近畿車両、総合車両製作所)
および、路線電車、気動車、新交通システムに特化した3社
(アルナ工機、新潟トランシス、三菱重工業)
に集約されてしまっていることからも、鉄道システム事業の苦しさがにじみ出ているように感じる。