>>579の続き
16枚目にオブザーバーの発言がある↓

第13回 リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議 議事録
https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001460582.pdf

(静岡県・難波副知事)
・ 静岡県の難波に発言の機会をいただき、本当にありがたい。まず前提として、中間報告は有識者会議や国土交通省がJR東海を指導するための資料であり、県はオブザーバーとして会議に参加している。従って中間報告の最終的な取りまとめの段階になって、特に意見を申し上げるべきではないと思う。これまでいろいろ意見を申し上げ、それについて反映していただいたことに感謝を申し上げる。
・ 最後なので、振り返りをさせていただきたいと思う。まず有識者会議は、県とJR東海の1年半の対話が膠着状態に陥ったので、国土交通省が設置したもの。県とJR東海の対話では主に3つの問題があった。1つ目はJR東海のリスクや不確実性についての認識の問題、2つ目が出てくる情報量、あるいは科学的な正確性の問題、3つ目は仮に科学的に正確性があったとしても、分かりにくく、一般の人に伝わる資料になっていないことであり、JR東海に繰り返し改善を求めたが、対応していただけなかったのが実態である。今回、有識者会議の指導により、私たちが懸念していた3つの問題について、JR東海の認識というか、対応が変わったことに、まず有識者会議の委員の皆さまに感謝を申し上げる。
・ 静岡県の対話で1年半、そして有識者会議の議論で1年8カ月かかっているが、これだけの時間をかけて中下流域の水利用の問題について中間報告に至った。有識者会議の皆さまは本当にご苦労があったと思うので、そのご苦労に対して敬意を表すとともに、心から感謝を申し上げる。ただ、課題があると認識している。今回の中間報告で、今日も議論していただいた が、流域地域社会、流域住民等への不安や懸念が払拭されるように、そして今日の議論の中でそれが継続的に行われるようにというお話があり、この点について本当に感謝を申し上げる。
・ ただ、工事中の大井川流域外への水の流出の問題などは、まだ解決策が示されていない。解析結果の取り扱いについては、まだ県として腹落ちしていないところもある。残土置き場の検討はまだ十分とは言えないと思うし、生態系への影響はまだ議論されていない状況である。 これらが今後の課題。