>>353
北急8000の一部置き換えは、もともと車齢15年くらいでバリアフリー化と機器更新を計画していたところが、経営的に路線延伸と関連する車両施策の検討と予算付けに、ずっと振り回されたからでさ。

旧大阪市交が同じ世代になる10A化の車体更新工事・機器更新をやってるとき、延伸に向けた資金を準備するため、8000はバリアフリー化とSIVのオーバーホールを1本しかできていない。
延伸の着工が具体になってきて、増備の分だけ新造する方針だったけど、可動式ホーム柵やATO・TASCへの対応が必要になってきて、改造するより8000を置き換えたほうが得策かもという話がでてきた。
結局、開業までに車両新造ができる予算の限界があって、9000は折りあいのつく本数だけにしぼり、あとは8000の車体修繕・機器更新をやったわけ。

更新工事が間にあわなかったのではなく、新造による置き換えを基本に考えて、足りないぶんだけ施工したんだよ。

御堂筋線では計画よりも早く可動式ホーム柵・TASCを稼働させることになったから、10Aの消滅が間にあわないため、短期間だけ残る10Aは、求められるブレーキ精度に足りないけどTASCのみ装備して、ドアの開閉はマニュアル操作でしのぐことに。
北急8000はしばらく運用されるけど、ブレーキは精度が確保できるシステムだったため、10Aと同じ対応で運用することになってる。

本来なら2025年の万博輸送は、40000で置き換える20を廃車せず開催期間中だけ残して運用すれば、効率いいわけなんだけど。
機器更新がされていても、車体更新工事をしない状態で40年近く使うことになるから、寿命的に厳しいし、中央線の延伸区間でATO化が決定されたから、機器更新に近い再改造が必要になっちゃう。
だから400の他に30000Aも新造することになったんだ。

新20の中間更新は、単年度に30両以上を施行していたから、21が完了、70だって間もなく完了する今だと6連6本以上できる。
そのペースなら22・23の未更新車を、万博の翌年には消滅させられるメドも十分に立つから、更新工事が間にあわないわけじゃないし。

御堂筋線の新形式が21中間更新車を置き換えるのは、新20では解決しにくい件があるし、そのタイミングで他の路線にも新20の未更新車は残っていないし、今回は読んで字のごとく、いよいよ新20の中間更新車を廃車にしていく話だからね。