秋田県の佐竹敬久知事は8日の定例記者会見で、JR東日本が公表した利用者が少ない路線の区間別収支に県内6路線11区間が含まれ、全て赤字だったことについて「人口が縮小し、持ちこたえていくのは無理。バスの代替輸送はやむを得ず、それもできないところをどうするか個別の検討が必要だ」と述べ、路線の存廃検討やバス転換に理解を示した。

 6路線11区間のうち、最も赤字幅が大きいのは奥羽線東能代−大館間で32億4200万円(2019年度)。花輪線荒屋新町−鹿角花輪間は100円の収入を得るために必要な費用「営業係数」が1万196円と東北で最も高かった。

 佐竹知事は「廃止反対とやっても、全部維持することで今度は新幹線など(黒字の路線)がおかしくなる」と指摘。「単に残すという思考だけでは不可能な状況になっている。その認識で対応する」と語った。

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