>>390続き
前田交通政策課長
長崎県の立場に対する認識についてお答えいたします。
長崎県とは、フリーゲージトレインを導入できなかったのは、国の責任であるということは考えが一致しております。長崎県が、このフリーゲージトレインが導入できないのであれば全線フル規格を求めるというのは、長崎県内の様々な事情から、それは長崎県の立場としてはあるだろうと思っております。
一方で、佐賀県は、これまでこうした長崎県の思いにも真摯に向き合って、佐賀県として受け入れることができるぎりぎりの合意というものを行ってまいりました。
また、武雄温泉-長崎間の新線整備でございますが、こちらにつきましては、並行在来線の問題に長い間翻弄されてきました鹿島や太良の長崎本線沿線地域の皆さんの大変辛い思いと、県を二分するような激しい議論の上に合意が成り立ったという経緯がございます。
こうした経緯がある中で、長崎県のほうでは、新鳥栖-武雄温泉間は、全て佐賀県内の区間でございますが、フリーゲージトレインが導入できないから全線フル規格で整備すべきと主張されております。
そして、環境アセスメントを早期に着手するよう、毎年、国へも要望されています。長崎県には、この西九州ルートの整備に係るこれまでの経緯や佐賀県が置かれた状況、そして、佐賀県民の思いというものに理解、配慮をいただきたいと思います。
西九州ルートの問題は、佐賀県民の生活や佐賀県の将来に大きく影響するものでございます。長崎県にも立場があるということは理解しておりますが、私どもとしましては、佐賀県民や佐賀県を基軸に何が一番望ましい姿なのかということにつきまして、しっかり議論をする必要があると考えております。
以上でございます。

続く