12月23日、中国メディアの中国網は「中国空軍機は第1列島線だけでなく、第2列島線も突破可能」と報じた。

第2列島線は、日本の伊豆諸島を起点に小笠原諸島、米国領グアム・サイパンからパプアニューギニアに至る東太平洋上のライン。
第1列島線は、九州から沖縄、台湾、フィリピンを経てボルネオ島までのラインだ。
軍事専門家は・・・
「北部戦区空軍航空兵某旅団はこのほど、空中給油訓練をした。空中給油技術が空軍の重要訓練内容になっている。
「空中給油技術は空軍機の遠洋への飛行、第2列島線の通過を支援する。Y20大型輸送機をベースに給油機を発展させれば飛躍的に向上する」
「中国空軍のH6K爆撃機編隊が12月9日、宮古海峡を通過した。その2日前にはY8警戒機、H6爆撃機が東シナ海の遠洋で訓練した」
「中国空軍は国土防空から『攻防兼備』に、大陸から遠洋に移ろうとしている」
「わが軍のH6Kは第2列島線を突破できる。中国の戦闘機は空中給油後、第2列島線を超え遠洋に向かうことができる」
「より優れた新型軍機の改善と開発を続けよう。より即効性の高い手段は給油機による軍機への空中給油だ。
 米軍の現役給油機は300〜400機に達し、軍機を世界に到達させる堅固な支援能力を持っている」と述べている。

米国防総省関係者「中国軍の爆撃機がグアム攻撃を想定した異例の飛行訓練を行い、ハワイ島近くにも爆撃機を飛ばした。
「緊張が続く太平洋上で軍事活動を活発化させる中国の動きに米国防総省は警戒を強めている」と注意を喚起した。
今回の中国網の記事は、これを中国側から裏付けた形だ。(2017年12月24日 Record chin)