日本人自身が美化している戦国武将だとか、武士だとか、
武士による明治維新だとか、明治の近代化だとか、それが本当は何だったのか。
その自己欺瞞を叩き壊し、内省して、『本当はこうだった!』と言えなければ、出口は無い。
今の日本は日本自身が進めてきた
(精神性を伴わない、――先進的な外国をもたぶらかし、利用する、
(極めて暗黒的な)権力者が自己権力の追求、その道具として使用してきた
――只の産業化・工業化=日本的な)『近代化』によって“中毒を”起こしている。
勇気を以って自分たちの歴史や社会の在り方と対決出来る人間
(ナチスに自民族を大虐殺されたフロイトも、『モーセと一神教』
――ユダヤ教とはそもそも何なのか、ユダヤ人とは何なのか、
(ユダヤ教とはそもそもがエジプトの宗教で、ユダヤ人とはエジプトの奴隷であった。
が、モーセというエジプトの高貴な神官(の目を見張る行動力に)よってユダヤ民族自体が救助された)
そのユダヤ人にとっての不都合――を書くことでそれを行った。

その不都合を隠蔽し、『神に選ばれた人種』などと奢っていたから他民族から嫌われて、
大虐殺にまで至っている。また、他民族も一神教を曲解し、本当の価値を理解していない。
理解しないでユダヤを叩いている。だが、一神教は人類社会に不可欠の考え方だ。
ということをフロイトは訴えた。ユダヤ人とその思想が、その他人種と真に和解するために)、
そのような人間が出てこないと変われない。
自分たちの歴史と対決し、異質なものでも取り入れたからエジプトに傭兵に行っていた
(頭の軽い、腕っぷしが強いだけの若造の国だった)古代ギリシャは世界一の文明国になった。
今に至る文明の、範型になった。蛮族だったゲルマン人はキリスト教を取り入れて、
それを批判し、ギリシャ哲学に回帰して文明国になった。
日本文化は途中で止まってそこまで達していないのだ。