>>126
昭和天皇自身、既に皇太子時代に教師の前で自分が天照大神の子孫である
という神話を否定する発言をして教師を愕然とさせたそうで、それを聞いて
困り果てた西園寺公望の勧めで歴史学から離れて生物学に没頭したが、
西園寺は生物学には皇国史観との矛盾、つまり、天皇の先祖は神話の神々の
ではなく彼らも他の臣民も他の民族も含めて全ての人類が猿類のようなケモ
ノから進化したこと、そしてあらゆる生命が遡ればアメーバのような原生生物
に辿り着くとされている問題が存在することも知っていた。昭和天皇も生物学が
正しいと信じていた。欧米人の目には現人神とされ国民から崇拝される昭和天皇
が西洋文化に興味を持ち、生物学という生命の神秘を究める学問に没頭している
ことが不思議に映ったと右田裕規の「天皇制と進化論」に記されている。