「『あんまり』戦わない日本の歴史改変SF」ならいろいろあるぞ。
古典的傑作、那須正幹「屋根裏の遠い旅」、辻眞先「急行エトロフ殺人事件」、「暗殺列車」、矢作俊彦「あ・じゃ・ぱん!」ミキ・ヘイデン「ニッポン太平洋帝国」
井上淳「赤い旅券」(文句なし傑作。ただしこの作者の、これ以外の歴史改変ものは糞だけど…戦っちゃうので)
東直己「沈黙の橋」(出来は良いが、キャラの動機づけが…好みに寄るだろうが、俺嫌い)、
絶対外せないとこで、卜鉅一「京城 昭和六十二年」。大日本帝国ばんじゃーい…猿の手的な意味で。
山田正紀「顔のない神々」(オウム事件二十周年で再販せんかな。1993-1995年に起きた出来事の良い史書、ただし1983年の作品)

まあ、戦争の影ならどれにもちらついてはいるが。小松左京「お糸」くらいかな、例外。
架空大企業史、佐々木譲「疾駆する夢」はSFとしてはどうなんだろう。面白いし、なにげに改編ポイントが絶妙なんだが。