東京創元社 8 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>244 しょうがないから、もう英語で読んじゃいなよ 下はグーテンベルクに上がっている The Room in The Dragon Volant の原文テキスト The Room in The Dragon Volant 序章〜23章 http://www.gutenberg.org/files/37173/37173-h/37173-h.htm 24章〜26章 http://www.gutenberg.org/files/37174/37174-h/37174-h.htm >>245 御教示多謝m(_ _)m しかし英語の読解力がない…(笑)平井呈一先生はほとんど“雰囲気で読む”くらいの勢いだったらしいが できれば好きな訳者の日本語で読みたいんだよなあ 紀田順一郎先生とか。H.R.ジェイムズの怪談集とか自分には非常にしっくり馴染む文体だった。 グーテンベルクならここの住人が訳してUPLOADしても問題ないな よろしく >>246 > H.R.ジェイムズ M・R・ジェイムズですね 以前、レ・ファニュ 『墓地に建つ館』 の訳者あとがきを読んだ時も、訳者がヘンリー・ジェイムズと M・R・ジェイムズを混同していて驚いたことがありました 結局、『墓地に建つ館』は、訳文が味気ない直訳調で気に入らなかったため、購入を断念 レ・ファニュの代表長編、Uncle Silas と The House by the Churchyard に関しては、翻訳が気に 入らないので、もう電子書籍を利用し原文で読むしかないと考えているところ 青空文庫同様、グーテンベルク収録作品も、アマゾンで無料Kindle版が簡単に入手できるという すばらしい世の中になったものです ♪ https://www.amazon.co.jp/dp/B004UJSKCC https://www.amazon.co.jp/dp/B0083ZZ98C 翻訳と突き合わせでも良いので原文を眺めてみれば、意外と読める部分や原文の雰囲気を味わ える部分のあることが分かり、英語に対する抵抗感がけっこう減るかもしれませんよ >>248 失敬、素で間違えた(笑) サイラス叔父は平井先生の訳でありましたっけ もう改めて原文で読み直す馬力がない… まだまだ読んだことのないファニュ〜ジェイムズ時代の怪奇小説がたまに作家名のみ、あるいは作品名のみ目に入るけれど ググったところで大概「未訳」と出てがっかりする(笑) 非英語圏の作品少ない、少なくない? 拙い二外で読むか、それよりはマシな英訳から読むかの二択か >>237 そんなでもないから結構厄介 いちばん厄介なのは「俺も年を取ったせいか若い連中の好みにはいまいちついていけない」とか 若い人間に理解のあるふりをしつつ結局は新しいものを拒絶するという真の老害 今でいうと最新アニメの話題は盛んにするが漫画やラノベなどそれ以外のメディアは蔑視するおっさん 前者はとりあえず眺めてれば話の筋についていけるのでアリバイ作り的に鑑賞しているが 後者については能動的に読まないといけないので手を出さない >>251 >最新アニメの話題は盛んにするが漫画やラノベなどそれ以外のメディアは蔑視するおっさん それはおっさんの傾向ではなくて偏狭なアニメオタクの傾向じゃないのか マンガやラノベを能動的とか、創元社スレでいわれても >>252 SFイベントいくと本当にそんなおっさん多いよ もはや新作SFどころか小説とか「自分でページめくらないといけないもの」そのものを 読む気力を失ってるのに 若い頃多少読んでいたというだけでマニアぶりたがる面倒な連中 今昔普遍的に読んでるのがマニア 新作追ってるだけの若い奴もダメで、昔は読んでたおっさんもダメだろ たしかに気力の勝負w >>254 そこで話が戻るけど おっさんは昔の自慢ばっかり新作批判ばっかりだから圧倒的に面倒くさいんだよ でも、結局、おっさんをひとくくりに批判する感覚って、若者をひとくくりに批判するおっさんと一緒だよね。 おそらく、近ごろの若者は・・・とか言うおっさんは、若いころは、逆におっさん批判してたんじゃないかな。 理想は、世代や地位・価値観を超えて互いを認めあえる、そういう感性と頭の柔らかい人たちだと思う。 日本語をあまり読んだことがない、日本語文章読解が不自由な在日外国人なら そう言えばいいのに。 >>249 > サイラス叔父は平井先生の訳でありましたっけ ないですね。「墓地に建つ館」の訳者による、『アンクル・サイラス』 の訳はありますが。 平井呈一訳のレ・ファニュ作品は、『吸血鬼カーミラ』、『怪奇小説傑作集』 の 「緑茶」 くらいしか無いんじゃないかなぁ... > まだまだ読んだことのないファニュ〜ジェイムズ時代の怪奇小説 英語圏の作家には怪奇小説を書いている人が多く、「月長石」のウィルキー・コリンズ、 コナン・ドイル、「エイジ・オブ・イノセンス」のイーディス・ウォートン、「アフリカの日々」の イサク・ディネセンなどの名前があげられます。 イーディス・ウォートン、イサク・ディネセンの怪奇小説は翻訳も出ているようです。 これを書きながら調べていたところ、『ヴィクトリア朝幽霊物語』 の訳者、松岡光治氏が、 ネット上に本書を全文公開しているのを見つけました。 『ヴィクトリア朝幽霊物語』 (短篇集) (短篇集) https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/ ~matsuoka/v-ghost-stories.html 東京創元社の話に戻すと、ゴシック小説の正統な継承者として、ダフネ・デュ・モーリアの 名前をあげておきたいと思う。 創元推理文庫で出ている作品はどれも名作揃いなので、気になったら調べてみてください。 >>260 誤記訂正 『ヴィクトリア朝幽霊物語』 (短篇集) (短篇集) ↓ 『ヴィクトリア朝幽霊物語』 (短篇集) 松岡光治編訳 >>260 ありがとう あっという間に品切れになって再販もなかったやつか いつの間にかネットで読めるようになってたのね >>256 そういう「どっちもどっち」で相対主義に持ち込むのが正義だと思ってる奴 本当にクソだわ サイコー。>>260 早速落とした。kindleに変換して読む。 こんな感じで絶版を全部タダであげてくれる人が増えれば嬉しいなあ。 別にタダfrなくても、kindleとかでリーズナブルな値段なら買うけどね いま変換したらぐちゃぐちゃな横書きファイルになってしまった 結局amazon fireにPDFリーダーを入れてpdfのまま読むことにした 縦書きは編集や変換が困難だから横がきがいいなあ 絶版どころか新刊が即日epubファイルで出回るぞ、洋書 積読になって創元や早川が訳すまで結局読まないってことになりがちだが 367は紙の本と同時にepubが売ってるという意味とも取れる まあ「出回る」だからたぶん違法のほうを言ってるんだろうけど でも新刊でそういうの探すのはかなり大変だから普通に買うことが多い 手間を金で買う感じで 野良のやつのほうが自分でDRM外す面倒がないので便利なんだけどね 別に手間でもない タイトル.epubで検索すれば最上位に引っかかる それで引っかからないのも半分以上はあるよ epub mobi txt pdfとか思いつく限りやっても引っかからないのも多い たぶん人気がないせいなんだろうが 割れの話はよそでやって そして読みたいなら礼儀としてちゃんと買って 不穏な話が続いているので、話を正常な方向に戻すと―― 無料本の古典では、H・R・ハガード「洞窟の女王」と「ソロモン王の寶窟」のテキストが ネット上で公開されている。 (著作権の切れている 平林初之輔 訳) http://umetake.d.dooo.jp/kindle/sample.html#Haggard01 あとホラー関連では、BOOKS桜鈴堂というところ (個人出版?) が著作権切れ作品を 翻訳し、比較的安い電子書籍として販売している。 https://www.amazon.co.jp/s/search-alias=digital-text& ;field-author=BOOKS%E6%A1%9C%E9%88%B4%E5%A0%82 児童書を中心とした著作権切れ作品の翻訳では、望林堂完訳文庫なんてレーベルも。 こちらは翻訳者が同じなので個人出版だろうと思う。 https://www.amazon.co.jp/s/search-alias=digital-text& ;field-keywords=%E6%9C%9B%E6%9E%97%E5%A0%82%E5%AE%8C%E8%A8%B3%E6%96%87%E5%BA%AB こういった調子で、翻訳に自信のある人たちが自分で面白そうな作品を選び電子書籍で 個人出版するというのは、なかなか良い流れだと思う。 桜鈴堂と望林堂、どちらにもレ・ファニュの 「カーミラ」 が入っているため、両者の翻訳を サンプルで比較してみると、訳文がかなり違っているので興味深い。 桜鈴堂の訳は女性の語り口に重点を置き、望林堂は児童書として簡潔な訳文となるよう 工夫しているのが分かる。 >>275 いいねえ。 リンクをたどったら別のとこから、終末期の赤い地球もkindleで540円で出てた コスト安くすむから零細や個人でも気軽に出せるのがいい ここの住人でもできる人はどんどん出してくれ レアな未訳作だったら有料でも買うよ 多少の脱線はいいけど、東京創元社のスレなのは見失わずに。 コードネームベリティ出るやん! 続きも出るかな 海外の歴史モノは最近は創元一強だなー >>277 偉そうだなお前 自分で努力して身につけろよ ドラゴン・ヴォランの前に上に出ているBOOKS桜鈴堂のカーミラを読んでみたけど、 これかなりお勧め。100円なら文句なしで買い。挿絵もたくさん入ってるし。 箱入り娘の一人称というのがすごく効いている。次は望林堂版いってみる。 >>281 >箱入り娘の一人称 人称「あたい」でしょうか? 田中小実昌さんリスペクトみたいな >>282 人称は「わたくし」なんだけど、文体がおしとやかですごくきれい。 それが語られる内容の異様さといい対比になってる。 あとこの桜鈴堂って検索かけても全然引っかからないのはどうしてだろう。 巻末に奥付があって、編集、翻訳、電子化とか、分業制で四人くらいの名前がのっているから、 個人でやっているわけではないみたいなんだけど。零細なのか。 >>257 量少なく見えるけど安くてあんま読みにくくないけど量が多いの読むよりこれ読んだほうが満足度が段違いだわ 創元には、ホラーの古典をもっと定期的に復刊するか電子化するかしてほしいね。 具体的に言うと、『M・R・ジェイムズ怪談全集』、アーサー・マッケン 『怪奇クラブ』 といったあたり。 W・H・ホジスン 『異次元を覗く家』 あたりも、そろそろ荒俣(団精二)さんとは別の新訳が欲しい。 M・R・ジェイムズ大賛成。 あと、ドラゴン・ヴォランに合わせて吸血鬼カーミラも電子化すればいいのに。 古典とか青空文庫でいいわ それよりさっさと新作訳してほしい キングの息子の新刊とかな 古典はアマチュアに任せてもいいんじゃないの それより版権取らないと出せない新しいのをバンバン出してほしい ホラー、幻想文学系の新しいのって重要なのがごっそり未訳で残ってるよね ジェイムズは二巻本もその前のもあるし 怪奇クラブも持ってるから「ジョン・サイレンス」を再販してくれ… 東京創元社は、ヤン・ポトツキ 『サラゴサ手稿』 の完訳という大きな宿題を抱えたまま >297 おー、原作通り(に見える)。 ラストもそのままかな。 ドラゴン・ヴォラン読んでるところだけど、「卿夫人」という言葉に違和感。 初めて見るような気がするんだけど、普通の言い回しなんですかね? 嫁ぎ先が変なとこでしたってな話が多い。「シャルケン画伯」もそうだったっけ。 名前なしでそこだけ抜いて使ってるの? んーどうなんだろ。意味はわかるけど普通なのかどうかはわからんな まあ個人的にはその程度なら気にしないが >300 ロバート・アーダ卿の奥さんはアーダ卿夫人で、 グレンフォーレン伯爵の奥さんは、グレンフォーレン卿夫人。 気にしすぎですかね。本はおもしろいです。 卿夫人って言葉自体に違和感があるというのはよくわからないな ウィンダミア卿夫人の扇とかあるよ この卿は、適当な爵位のことで、伯爵夫人等と同じ意味か。 日本語の「卿」はSirの訳語だから、卿夫人はSir夫人ってことにならない? 伯爵の奥さんなら伯爵夫人だし、男爵の奥さんなら男爵夫人。 これはたぶん、アーダ卿の正確な爵位がわからないから便宜的にこう訳してるんだと思う。 そういう点で違和感と言えば ハリポタでやたら主人公連中が校長のことを「ダンブルドア」「ダンブルドア」と、仲間同士の会話では呼び捨てにしてたのがどうにも馴染まなかったな たぶん元の台詞がそうなんだろうし、海外じゃそれが普通なのかも知れんが 日本語吹き替えなら「校長先生」くらいに意訳して良かったんじゃないかと思う 珍訳オンパレードのポッターを例に挙げるのはやめなされやめなされ・・・ >>304 ネットでざっと見ると、原文は普通にレディ・アーダだね D夫人もレディD 雰囲気のためだと思うけど普通にそのままレディでも良かった気はする 上手な翻訳というのは、名前や代名詞の扱いがうまい アーダ卿夫人、グレンフォーレン卿夫人みたく機械的に訳さないで、前後の文脈により、 アーダ卿夫人、アーダ夫人、夫人、彼女... みたいに、(原文が一緒でも)訳文で柔軟に 変化をつけているようなケースも多い なぜ、そんな面倒なことをする必要があるのかといえば、やはり(英語とは違う)日本語 として、読みやすいリズムというものが存在するからだろうと思う むしろ訳語の登場人物を適宜統一する邦訳のほうが「読みやすい」と評価されることが多いけどな なぜなら英語の小説は基本的に同じ人物を指すときになるべく違った表現を使おうとするので 機械的に逐語訳した小説も「訳文で柔軟に変化」をつけているように見えてしまうからだ もちろん「読みやすい」と「上手」は別問題 >>305 映画の吹き替えはそれこそ同じ登場人物をあまり違った名前で呼ぶと覚えられないので 名前で統一するというのが技術 小説の翻訳とはまったく違う 『SFが読みたい! 2017年版』より今年の予定 創元日本SF叢書 秋田禎信『ノーマンズ・ソサエティー』 『円城塔短編集』 石川宗生『吉田同名』 創元SF文庫 ロイス・マクマスター・ビジョルド『マイルズの旅路』 キム・スタンリー・ロビンスン『ブルー・マーズ』(4月) シルヴァン・ヌーヴェル『眠れる星の巨人』 ダリル・グレゴリイ『アフターパーティ』 ジョー・ウォルトン『わたしの本当の子どもたち』 創元海外SF叢書 G・ウィロー・ウィルソン『無限の書』 ウィル・ワイルズ『ウェイ・イン』 『J・G・バラード短編全集』2〜4巻 たしか大森さんが よく出てくるheやherをある程度はぶくのが良いけど そういうのが多く出てくる方が翻訳小説っぽくて好きな人もいると言ってたような ようするに誤訳とかがなくて日本語としておかしくなければ、後は読み手側の趣味だよね >>309 > 英語の小説は基本的に同じ人物を指すときになるべく違った表現を使おうとする ん? それは形容詞の使い分けの話では? 英語では、くどいほど ...he said、...she said の単調な繰り返しが多いよ。 一方、日本では、そして・・・、そして・・・の繰り返しは、子供の作文みたいで幼稚な印象を 与えるため避ける傾向があるある一方、英語では、and...、and...の繰り返しは小説の文でも ふつうに使われるほど一般的。 極端な例では、下のような文が許されるし、(andの箇所をカンマで区切ると)グーグル翻訳 でも何とか正しい意味に訳してくれる。 Put spaces between cats and and and and and dogs. 早川はシルトの梯子を刊行予定みたいだけど創元はテラネシア出さないのかな >>315 同じ登場人物をthe policeman とか the man in black とか the detective とか the tall man とか 繰り返しにならないように表現変えるっしょ https://twitter.com/frswy/status/829565165007953920 > そういや、「読みたい!」の鼎談で指摘されていたが、国内ベスト10に早川書房本が1冊も入っていないのね、 > 去年。東京創元社も1冊だけ。ある意味、これも浸透と拡散? > 大手出版社から出た「SF」が注目を浴び、専門出版社の抱える新人たちの作品が > 投票者の琴線にあまり触れなかった? 早川はともかく創元はそもそも期間内の国内新作が『カムパネルラ』1冊だけじゃないか? ファンタジーは「読みたい」のランキングには普通入らないしな >318 タイトルは忘れたけど、昔読んだ何かのファンタジー小説で、 主人公の名前→代名詞he→veteran soldierみたいな感じで、たいして長くもないセンテンスの中で 四回くらい呼称が変わってうんざりしたのがあった。ネイティブの人はどう感じるんだろう。 >>318 > 同じ登場人物をthe policeman とか the man in black とか the detective とか the tall man とか > 繰り返しにならないように表現変える でも、それを全部日本語の訳文で、警官は…、警官は…、警官は…、みたく適宜統一したら、 やはり文章が読んでいてくどい印象になると思う。 日本語だって、単調な繰り返しにならないよう表現を変えることはふつうにやっているからね。 ブジョルドはマイルズよりペンリックのほうがいまや面白いんだから後者出してくれよおオォン 日本語は文法的に主語が省略できるから 同じ人物が主語であることが明らかな場合は省略できる 英語は絶対に省略できないから代名詞の代わりにいろんな表現使いたくなる >>321 その場合は>>323 の言うように主語があまり出ないように訳し方を工夫するのが従来のスタンダードでしょ ただし最近は日本語作家でも翻訳文体を自然に取り入れたような作家が増えてきているので 読者側も換喩にそれほど違和感がなくなってきているようだ 個人的には高野和明『ジェノサイド』の冒頭でアメリカ大統領のことを 「この惑星の最高権力者」とするような書き方はわざとらしくて鼻につくと思うが そういう感覚は人によって時代によって変わっていくんだろうな まあスレ違いなのでこのへんで >>320 英語の場合はむしろ短いセンテンスのあいだで同じ単語を繰り返すことを 毛嫌いするので そういうふうに表現を変えるのが普通だよ 一方でそういうふうにして地の文に少しずつ情報をちりばめるのが常識だから 日本語小説とは登場人物描写のしかたも大きく変わってくる そのへんも翻訳小説に慣れない人が「読みにくい」とか もっと言うと「下手」と感じる理由の一つだと思う >>323-324 > 主語があまり出ないように訳し方を工夫するのが従来のスタンダード そう主張する翻訳指南書も多い一方で―― サローヤン 『パパ・ユーアクレイジー』 の伊丹十三訳のように、翻訳の常識をくつがえし、 原文の人称代名詞を可能な限り省略せず訳したことで評判になった作品もある。 柴田元幸 『翻訳教室』 でも、代名詞をどうあつかうか議論している箇所(P104〜106)があり、 著者の意見は、(そこで扱っている原文に限れば) she を5回繰り返すのに対し、「彼女は」 は3回くらいで、ちょうど英文と日本語とで重さが釣り合うのではないか――としている。 結論を言えば、すべては訳者の判断に委ねられているわけだから、そこで訳文に様々な違い が生まれ、訳者や翻訳ごとに、善し悪し、好悪が出るのは仕方ないともいえる。 だから、それが嫌な人は原書に手を出すことになる。 >>327 本当に話きいてないな こういうおっさんよくいるわ 字数稼ぎのためにわざと平仮名を多用してる翻訳家はちょっと 雰囲気を出すためかもしれんけど 字数稼ぎもなにも印税は部数×単価×印税率だから ひらがなに開いたくらいじゃほとんど変わらんぞ 全行段落変えするくらいしないと まあ60〜70年代くらいの翻訳見てるとひらがなに開くのが流行ってたんだろうなとは思う 『レッド・マーズ』も読み終えてないのに『ブルー・マーズ』出されても困る。 >333 いいじゃないか。まとめて最初から読めるんだから。 こっちは「グリーンマーズ」の話を忘れてしまったぜ。 軌道エレベーターが落っこちてきたのは「レッドマーズ」? >>330 創元推理文庫の翻訳者では、宇野利泰がそんな感じ。 ただし、仮名を増やすのではなく、原文にない表現の追加や、まわりくどい訳文で文字数 を荒稼ぎしている。 ディクスン・カー 『髑髏城』 では、和爾桃子さんの新訳でページ数がかなり減ったという 話だけど、宇野訳は抄訳で一部原文をカットしているにもかかわらず、完訳の和爾訳より 本文だけで40ページほど分量が多かったらしい。 たとえば、こんなぐあい。(おそらく原文に近いのは和爾訳の方) <宇野訳> 「ではそろそろ、事件の説明にかかるとしようか――なるほどきみはパリのお役人だ。しかし、 バンコラン君、わしが雇うと言いだせば、いくらきみだっていやだと言わんだろう。ひと骨、 折ってくれるにちがいないと思うんだが――」 バンコランは、なおしばらく、眉根(まゆね)に深くしわをよせたまま、グラスの酒を灯火に かざして黙っていた。 <和爾訳> 「ずばり言おう。君はパリの公務員だね、ムッシュウ・バンコラン。うん、よし。ひとつ、君に やらせたい仕事がある」 バンコランは思案顔で片眉をひねり、コアントローのグラスをつくづくと灯に透かしていた。 * * ハヤカワ文庫の 『華氏451度』 でも、新訳を担当した伊藤典夫さんが、古い宇野訳よりも 25%ほど原稿枚数を減らすことができたと報告している。 創元なら良いとでも思ったの? ここはミステリ板じゃないんだぜ。カーのスレに帰れ。 >>338 でも、宇野訳は抄訳なんですよね。 宇野利泰の翻訳といえば、ブラッティ 『エクソシスト』 (創元推理文庫) があるものの、 こちらも訳が古くなってしまっている。 というのも、現在、英語圏で出回っている原作は、その後フラッティ自身が新たに加筆 した改訂版がオリジナルとなっており、旧版からの翻訳には加筆部分が反映されてい ないという事情があるため。 エクソシストは去年TVドラマ化もされたし、そろそろ新訳を出しても良い時期だと思う。 >>336 和爾訳ひどいね・・・この人さっぱり成長しないな >>336 >文字数を荒稼ぎしている。 文字数増やしても別に意味ないんだから「荒稼ぎ」って表現は的外れでは 小説の翻訳は、作家と同様原稿用紙の枚数 × 単価で計算するのが一般的。(出来高制) 一方、企業向けの翻訳の場合は、単語数 × 単価で計算するのが一般的。(原語カウント制) 現在、英文和訳の単価は落ちていて、企業向けの翻訳だと 10円 〜 20円/word 相場らしい。 もちろん、10円/word 以下の仕事もあるとのこと。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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