>>166
確かラムレイの「タイタス・クロウ」シリーズの「幻夢の時計」が初出の呼び名だったはず。
原文では"Fly-The-Light"で、訳者の夏来健次氏は「光を超ゆるもの」と訳していた記憶が。
TRPGのサプリメントなどには原文の短い抜粋しか載っていないことがほとんどなので、
「エンサイクロペディア〜」の訳者の坂本氏も呼び名の使われた状況などがつかめず、
翻訳に苦労したのではないか。

「闇をさまようもの」といえば、この化身は原文中で"the three-lobed burning eye"、
「三つに区切られた/分岐した燃える一つ目」を持つと書かれているのだけど、
独立した三つの目を持つと解釈されているイラストもよく見かける。
ちょっと資料を調べた限りでは、後藤寿庵氏の「アリシア・Y」(1991〜1993年)の
「燃える三眼」と名乗る三つ目のナイアールや、学研の「暗黒の邪神世界
クトゥルー神話大全」(1990年)の矢野健太郎氏による邪神図鑑に描かれた、
三つ目の闇の跳梁者が見つかったんだけど、さらに時期をさかのぼれるのかな。