レールガンの読者にイーガンを読ませても大半は「最後まで我慢して読んだけど、どこが面白いかわからなかった」だろう
逆もまたそうだ
ジャンル分けというのはそういうのを防ぐためにあるのに、なんでも混ぜてしまっては読者の利便性が失われるだけ
同じボールを使ってるんだからバレーもバスケも一緒でいいじゃんというようなものだよ
科学用語が出てくれば刑事ドラマでもSFかと言えばそうはならない

上でも書いたがSFの原初にあるのは科学への敬意というか知識への欲望で
他の星系に行くことは絶対無理だろうなという前提のもとでワープ機関とかの嘘法則を持ち込んだりするのが許されるもので、タイムマシンや異次元だってそう
直交宇宙だって現在そういった「最初から法則が違う世界」が科学的に取り沙汰され、そういうものを観測することは絶対不可能だが、もし見られたらどうなるのか?という想像から始まってると思う
そういう知識欲がない人間には最後まで読んでも何が面白いのかさっぱりだろうし
そういう人間にはあいませんよというラベルとして「SF」とつけておくのだから
何にでもつけたらまずいだろうという
それだけの話だ