>>144
・ラリーン・ポール「蜂の物語」
「受け入れ、従い、仕えよ」にピンときたらどうぞ。
ミツバチのヒエラルキーと全体主義の社会を物語にしたディストピア作品。

・キム・リゲット「グレイス・イヤー」
蝿の王と侍女の物語をミックスしたようなフェミニズム文学。

・リチャード・パワーズ「オーバーストーリー」
これは毛色が違うけれど、現実のディストピアを突きつけられる作品。
人間たちがやっていることが実際どれほど無知と無関心と狂気に駆られていることなのか、
全体主義と超消費主義文明の元に人間がどれほど取り返しのつかない搾取を(今この時も)母星に行い続けているか、
本物の、現実の、ディストピアが見れるよ。

パターナリズムの恐怖、政治哲学的な疑問喚起という点はクリアしていると思うので、3作ともおすすめしたい。