サンリオSF文庫
今は伝説と化したあの文庫について語ろう!
山野浩一やNW-SWの話題も歓迎します この文庫全部読んだわけじゃないけど、読んだ範囲での俺のベスト3は
・アンナ・カヴァン「氷」
・ラングドン・ジョーンズ「レンズの目」
・スタニスワフ・レム「天の声」 『サンリオSF文庫総解説』の巻頭グラビアに載ってた西田藍の太もももよかった! 昔サンリオSFのスレあったなあ
今だと別の出版社から結構復刊されて出てるよな 需要がありそうなのに復刊しない「コンピュータ・コネクション」
この本はサンリオでけっこう部数が出たのか高騰はしていないけどね そういや「カリスマ」も復刊してなかったかな?
「ハローサマーグッドバイ」が復刊してあれだけ人気だったんだから
「カリスマ」や「ブロントメク」も出てもいいよね サンリオじゃなく読んだのは原書の方だけど334と歌の翼にも傑作だったな あとシルヴァーバーグの
内側の世界
内死
大地への下降
確率人間
全部面白かった >>9
出てたのか!
知らんかった。失礼
>>11
シルヴァーバーグはハズレがないよね
「内死」なんか、主人公に超能力があるってだけで、あとはほとんど普通の小説だけど
なぜか最後まで読ませてしまう ここで出せって書いても
出るわけないし古書の値段がちょっと上がるだけなのかもしれない
まあ古本あんまり好きじゃないのでラブコーラス スローガラスの話、よかったな。
フランスSFも面白かった記憶。読んでないけど中国SFとか出てたっけ。 酷い訳があると聞いたことがあるが
そんなに怪訳な作品もあったのか? 後発なので過度に悪く言われたってのもあったらしい
ちなみに山形が悪く言っていたのはサンリオ版の「ノヴァ急報」で
「俺が適当に訳したってこんな翻訳に比べれば遥かにマシだ」という
比較に使っただけだったとか
大森望@nzm
サンリオの翻訳で、さすがにこれはちょっと……と思ったのはプリーストの『伝授者』かな。
同時期のハヤカワ文庫SFとくらべて極端に悪訳率が高いという印象はない。
SFファンになじみのない訳者が多かったため、翻訳が悪いという先入観を持たれたのかも。
しかしなじみがあるからといって(ry 酷い訳はあったね
自分が読んだ中ではホールドストックとライバーのビッグタイムがきつかった
伝授者はマシな方 「文庫なのに高い」という評判もあった。
実際高かったけど、そんなので評価するなよと思った。
マイナーだからけなしてるんじゃないか、ここは褒めて伸ばすとか
売上上がるようにしたらいいのに(売れたら値段も安くなるかもしれんし
みんなで盛り上がった方がよかろ)などと心中でつぶやきながら、
ハヤカワとか創元を買っていた。 サンリオ版の「暗闇のスキャナー」の翻訳も山形や森下一仁がボロクソに言っていた
「文化的犯罪」だとか 確かに読みづらかったね
とはいえ、山形訳は逆に文体がくだけすぎ
浅倉訳はくどすぎ
普通の訳文で普通に訳したのが読みたい >>17-21
サンクス
やっぱり酷い訳があったのか
訳の出来如何にもかかわらず
日本語訳版を出してくれるだけでもありがたいという作品も中にはあったのかな? ディックの「銀河の壺なおし」は
サンリオ版の訳と
大森望の新訳では
最後の一行がまったく正反対の意味になっているそうだ まあ、創元やハヤカワなんかの老舗に比べたら
編集が訳文をあまりチェックしてなかった、翻訳者を育てる気もなかった
というのは言えるんじゃないかな 出版ペース異常だったから学生バイトの下訳そのまま出してたらしい
当時はインターネットもないから情報集めも半端なく時間かかるので面倒だからだしちゃえ間違っててもバレねえだろうって感じじゃね ビッグタイムはヒドいと思った。
それと、ディックの「ブラッドマネー博士」は作品の最後に出てくる放送が原文とは関係の
ない玉音放送をもじった文章になっていた。
これもヒドい話だと思う。 ホールドストックのアースウインド、リードワールドのどっちか忘れたけど脳の機能の説明のところで普通は「××中枢」って訳される「××センター」をそのまんまカタカナで訳してたのは読みづらかった。
脳の中に「××センター」っていう建物があるような絵が浮かんで・・・。
多分、訳者意味わかってねえなと思いながら読んだ。 皆んな結構読んでるんだな
参考になるわ
>>23-27
サンクス もちろんまともな訳も多い
特に雑誌NW-SF出身者の活躍がめだつ
山田和子とか・・・
野口幸夫もこの頃はまあ名訳といってよかった
大和田始は微妙だけどそんな変な訳でもない まあ大和田始は
「世界Aの報告書」とか「パステル都市」とか
難しそうなものばかり訳してたから 世界A訳は良かった
ただ単に奇を衒ったメタフィクションでつまらんってだけ キース・ロバーツのパヴァーヌは山野浩一が「翻訳もいい」と言っていたな
あの作品は復刊後も訳者が替わっていないしね >>31
訳がいいおかげで「つまらん」ことが露わになってしまったのかも
もうすこしアイマイな訳にしとけば「ここに何かある!」と誤解する読者も出てきたろうにね ヴァリスの表紙絵の人
ディックと言えばこの人の絵を思い浮かべるんだけど、サンリオ表紙になってるのは意外と少なかった
藤野一友と岡上淑子
開催期間: 2022年11月1日(火)~2023年1月9日(月・祝)
福岡市美術館 >>34
この人はSF雑誌よりSM雑誌の挿絵が多かった。とてつもなくいやらしいよ。 >>36
そうそう。このひと何者なんだろう。
調べても全然わからないんだよなぁ 最近は高校生でもSNSでしか知らない女の子コロシに葛飾から福岡まで行きますしネ K・G・ヤナセはむしろミステリの文庫本表紙とかで活躍してた人じゃないかな
あのちょっとオッサン臭いテイストがディックに合うかどうかは正直微妙 「神という機械への夢―サンリオSF文庫カバーアート集」
買っとくんだったと後悔している サンリオといえばカバーアートだね
とくにタイトルロゴが絶妙
タイトルロゴだけで創元やハヤカワを大きく引き離してる 酷い翻訳といえばバラードのベスト短編集を忘れちゃいけません
読んでてさぶいぼ出たわ マーシャン・インカって
麻雀はインカで発明されたとかそんな話だっけ? お前らマージャンばかりやってイインカ?
って火星人に怒られる話だったと思う
20年以上前に読んだんで記憶はアヤフヤだが >>46
大きく引き離すというかコースアウトしてどっかに向かってる感じw >>46
虚仮威しのカバーアートに注ぎ込くらいなら、そのカネでもっとまともな翻訳業者を雇ってればなあ 最初に本屋さんで手に取ってくんなきゃナニモバジマラナイ ハリスンとオールディス共編の年間アンソロジーが1巻だけしか出なかったのが残念 ウィキペディアで山野浩一を見ると
「山野 浩一(やまの こういち、1939年11月27日 - 2017年7月20日[1][2])は、
日本の競馬評論家、小説家、脚本家、漫画原作者、鉄道趣味者」
まず「競馬評論家」なのが笑うが世間一般ではそういう理解なのか。 競馬好きから見れば全然違和感ない
血統研究の草分けにして第一人者だし
グリーンチャンネルで普通にレギュラー出演してた クイズダービーの競馬特集にも石川喬司なんかといっしょに出とった気がする 荒巻義雄が「山野さんにはもっと小説を書いて欲しかった」と言っていたが俺もそう思う
作品を読むと凄い才能だもんな
豊田有恒も「小説家としての才能は僕より遥かに上」と書いていた 同意
初めて書いた小説が『X電車で行こう』ってすごいよな
もうすでに完成してる 今ネットで有名な山野浩一といえばツイッターでクダを巻いているイカレ自己責任論者 しかし、小説文庫出版に進出するのはいいけど、サンリオがなぜファンタジーじゃなくてSFだったんだろう。 >>73
スターウォーズをきっかけにしてSFブームだったからじゃね。
SF宝石なんて雑誌も出ていた位だからね
SFと言っても山野浩一中心のNW-SF派に作品選定を丸投げしたから
あんなユニークなラインナップになったんだそうだ サンリオはSF素人だから山野浩一のこと知らなくてSF作家という肩書きだけで監修者に雇ったんだろうね
お陰でとんでもないユニークなラインナップを楽しめた ぼくのかんがえた
どっかから復刊してほしいサンリオSFベスト3
1.スラデック言語遊戯短篇集(スラデック)
2.マラキア・タペストリ(オールディス)
3.334(ディッシュ)
とくにスラデックは買い逃して激しく後悔している スラデックは柳下毅一郎がダメダメ翻訳って言って奇想コレで短編集編み直す時に全部別訳に差し替えて抹殺した代物だから買わなくてもいいぞ >>78
4.キャンプコンセントレーション(ディッシュ) ぼくのかんがえた
復刊してほしくないサンリオ文庫ワースト3
1.バトルフィールドアース
2.猫城記(つまらん)
3.五月革命'86(超つまらん) 実はバトルフィールド・アースはマイナーな出版社からハードカバーで復刊している
以前古本屋で200円で売っていたのを見た なんとびっくり!
サイエントロジー関連の出版社かな? 猫城記は、電子書籍で出ている。サンリオ版じゃないけど。 なぜ復刊してほしくない本ばかり復刊されるのか
サンリオSF文庫だからか 山野浩一が「作品選定は(NW-SF派に)丸投げだった」と言っていたが
どう見てもバトルフィールド・アースとホースクランとVはそれの外だね >>88
ステンレススチールラットはエンターテイメントとしてまあまあ面白い作品だと評価されているな
なんで初期のサンリオSFでこの作品が出版されたのかいまだにわからない たぶん当時バブルで金が有り余ってたサンリオが法外なアドバンス払ったんだろ
しかし早川か創元から出た方が売れただろうな あとハリー・ハリスンはオールディスと共編でNW寄りのアンソロだしてたから、
これもNW的な作品だと誤解したのかもしれん >>90
ちなみにディックの「宇宙の眼」の文庫化が遅れたのはサンリオがSF文庫創刊時点で
「宇宙の眼」の翻訳権を買ったからなんだそうな。
「宇宙の眼」は1986年に「虚空の眼」としてようやく文庫化された。 >>84
あの当時の共産圏の作家のは霧の中にいるよな独特なファンタジー感があってムードがあるな ほんまやね
まあ「共産圏」いう言葉自体が今じゃ死語になっとるが ニュース系板とかツイッターのネトウヨクラスタとかに行くとロシアが今でも共産主義だと思ってる奴も珍しくないが カザンの「氷」は、一度読んだときはよくわからなかったけど、だんだん良くなってきた
あと、「去りにし日々 今ひとたびの幻影」ってのはタイトルに引かれて買ったんだけど結構アタリだったな >>89
ステンレススチールラットは昔のパルプSFのご都合主義をパロディ化したものだから
そういう批判精神が評価されたのかもしれない
そういえば、とある惑星で「ケッコンシキ」や「ハナス」という名称が出てくるが
あれは原語でもそうで本当に日本語(結婚式、話す)から取られているとのこと >>97
あーなるほどね!
そういえばハリーハリスンにはハインラインの『宇宙の兵士』のパロディもあったな
あれ何だったかなあ