あのピアノの音色が直に圭一郎に届いた方がよかったな。
留学前のセッティングの時に、緊張した圭一郎が送信機をまなのカバンの中に落としてしまい、まなが気づかずに持ち帰る。
夢の中で初美花が圭一郎を揺さぶって受信機がonになり、ピアノの音色が流れてくる。

空港でまなの前に圭一郎が現れ、まなに満面の笑顔が広がるが、
送信機を指差し、「これを返していただきに来ました。自分の不注意です。申し訳ありませんでした」と圭一郎。
泣き笑いのの笑顔で「ニュースで見ました。今後ともご活躍、祈ってます」と応ずるまな。
「あなたのおかげです」「え?」
そのまま別れていく二人。