その頃、私立プラント学園では入部希望者に対するテストが行われた。
野球の超名門校であるプラント学園では、尋常ではないほどの入部希望者が現れる。
そこで入部希望者でいくつかのチームを編成し、実践試合を想定した練習試合を行い実力を測るのである。
「ほう…あれが中学ナンバーワンシニアの雑羅君か。流石だな。」
長い金色の髪に仮面を付けた監督が呟く。
明日蘭は投手として登板。8回までを0点で抑えるた。そして9回表に明日蘭自らのバットで柵越えを放ち点を取り1対0。
9回裏もツーアウトまでテンポ良く抑え勝負も決まったかと思われた。
しかし、連続して味方のエラーが発生し、さらにキャッチャーのミスで振り逃げされノーヒットでありながらツーアウト満塁のピンチ。

明日蘭「はああああああ!」

渾身のストレート。打者のバットが当たる金属音がに守備陣が焦る。
しかしボールは高らかに上がりセカンドの頭上。
打ち損じの内野フライだ。
インフィールドフライが宣言されゲームセット