英国人の東洋史学者ホールデン教授(日本・中国の歴史専攻)の研究結果によると、
「キムチに不可欠の唐辛子は、15世紀 にポルトガルから南蛮貿易で日本の長崎に
もたらされ、その後、九州で栽培に成功し薬剤として普及していく」とあるそうで、
ここまでは大して目新しい研究でも何でもありません。
問題はその後で、「唐辛子を白菜と漬け込んだ食品が、九州の漁師達の保存食として
用いられるようになり、漁師や漁民たちの持病である脚気の防止に大変効能があった。
16世紀後期になり、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、日本水軍の九州兵が保存食・滋養食
として携行し、この戦争において、日本水軍兵の食する元祖キムチが朝鮮兵と
朝鮮民衆に伝わり、その保存性・滋養が 注目され、戦闘食として朝鮮軍にも食される
ようになった。」と述べているそうです。