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ベラミー氏は、100席未満のリージョナルジェット
機の市場について、「今後20年間で5137機が納入さ
れる必要がある」と予測を紹介。型式証明の取得に向
けて同社が開発を加速している90席仕様の
MRJ(MRJ90)や、目下仕様を策定中の短胴型派生
機(MRJ70)はいずれもこのカテゴリーに属してお
り、ベラミー氏は「競合のうち、1社はこの市場を抜
けると考えており、もう1社はもっと座席数の多い市
場を狙っている。そのため、我々はこの(100席未満
の)市場をポジティブに見ている」と表現した。前者
は、三菱航空機の親会社である三菱重工業がリージョ
ナルジェット機(CRJシリーズ)事業の買収交渉を進
めているボンバルディアのことであり、後者はエンブ
ラエルを指している。
「現在飛んでいる飛行機はどれも古くなっており、そ
の代替機が2020年から2038年にかけて5000機以上
必要になる。機体によって引退までの期間は異なり、
16年、18年、20年と違いはあるものの、毎年200機
程度の入れ替えが見込まれる」として、代替需要が今
後20年間で強く安定して推移するという予測をグラフ
で提示、「それを提供できるメーカーは多くない。三
菱航空機にとってよい機会になる」と説明した。ま
た、機体(MRJ)を納入したあともアフターサービス
が必要であり、売り上げの20〜30%はアフターサー
ビスによって得られるとの考えを示した。
 しかし、まずは現在開発している90席仕様の
MRJ90で型式証明を取得する必要があると改めて強
調し、「そのあとの製品(派生機)もMRJ90がベー
スになる」と述べて、型式証明試験の進捗を説明し
た。