>>59 に関して、
前スレ『自然言語処理スレッド その4』
(ttps://mevius.5ch.net/test/read.cgi/tech/1401741600/)
の >>654より。
森敦『月山』の冒頭は
「長く庄内平野を転々としながらも私は肘折の渓谷に分け入るまで
月山がなぜ月の山と云われるのかを知りませんでした。」
は、形容詞「長い」の暗黙の主語として話者を要求するので、
正確かつ わかりやすく記述しようと思うと
「(私は)(私にとって長い期間)庄内平野を転々としていました。
しかしながら、私は肘折の渓谷に分け入るまで、『なぜ
(庄内地方の人々は)月山を月山(月の山)と呼ぶのか』を
知りませんでした。」ということになり、これは確かに
翻訳には向いていると思うのですが、「それでは原文の味わいが」
とか文句をつける人はいそうに思います。
「古池や蛙飛び込む水の音」も、「古池(ふるいけ)や。蛙(かわず)
飛び込む〔水の音〕。」と書いちゃっていいのか(このスレで
話題になっている、「中間言語」としては、これはこれでいいと
思いますが)、という話にはなると思います。

古典作品の「現代語訳」というのはけっこう多いように思いますが、
現代文の「文語訳」というのは、ほとんど見たことがありません。
ですから、漢文・古文の教育を充実して「論文は文語で書け」という
のも、アリなんじゃないかと思います。
文語だったら構文チェックも現代文よりなんぼかラクですし、外国語
にも翻訳しやすいと思うので。