2019/03/14 05:00
おじさんのためのPython講座
初心者でもすぐ書ける、Python全面採用の会社も
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00628/031000005/

ブリヂストンのデジタルソリューション本部ソリューションIoT開発部IoTセンシング技術開発ユニットに所属する森徹平氏は「プロトタイプを素早く作って、現場でフィードバックをもらって改修するような使い方に向く」と話す。
いわゆるアジャイル型の開発と相性が良いのだ。

もちろん、学びやすさにもつながる。実際、Pythonは初心者に学びやすいプログラミング言語として認知されている。
オンラインのプログラミング研修を提供するキラメックスの樋口隆広社長は「2017年末にPythonの研修コースの提供を開始したところ、2018年には既存のコースを追い抜いて2番目に人気のあるコースになった」と驚く。
Pythonの習得を通じてAIを学びたいというニーズが多いそうだ。

Pythonをフル活用して開発効率を高めるモノタロウ
急成長中の会社は、エンジニア不足に悩まされがち。
Pythonを全面的に採用することで、エンジニアチームの人員増強をしやすく、チームの生産性を高めやすくしている。
 同社は2003年からPythonを使う国内でも最古参レベルのユーザー企業で、適用範囲も広い。
「社内のシステムは全て内製しており、使っているプログラミング言語はほぼ全てがPythonだ」。

 とっつきやすく、上司や先輩の書いたプログラムでも読みやすい。これらの特徴を生かし、社内エンジニアをスピード育成している。
「他の言語でプログラミングを学んだ経験があれば、1週間学習すれば現場で仕事ができるようになる」

 モノタロウではPythonの用途を限定していない。すると一般にPythonの弱点とされる動作の遅さに対処しなければならない。
同社では、クラウドサービスの利用でこの問題を克服している。具体的には、負荷が増えるとサーバーを追加していく方法だ。
増田氏は「インフラコストはかかるが、素早く開発できるPythonのメリットの方が勝ると判断した」と話す。