http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171215/0004976.html

東京と神奈川を結ぶ東急田園都市線で、朝の通勤、通学の時間帯に長時間、電車が
止まるトラブルが相次いだ原因について、東急電鉄はいずれも送電線を設置した際に
被膜に傷をつけるなど、不適切な施工が行われたとする調査結果をまとめました。
東急田園都市線はことし10月、三軒茶屋駅で換気装置の送電線がショートしたほか、
先月にも池尻大橋駅付近で変電所から電気を送る送電線がショートし、通勤、通学の
時間帯に長時間電車が止まり、多くの乗客に影響が出ました。
東急電鉄はこれらのトラブルの原因について15日、調査結果を公表し、国土交通省に
報告しました。
それによりますと、10月のトラブルは、10年前に送電線を交換した際、ネズミの侵入を
防ぐための板に開いた穴に太い送電線を通したため、被膜に板が食い込んで傷がつき、
ショートにつながったとしています。
また、11月のトラブルについては、8年前に送電線を設置する際についた傷が広がって
被膜が破れたとみられ、いずれも送電線を設置した際の不適切な施工が原因になった
としています。
東急電鉄は、トラブルを受けて渋谷駅から二子玉川駅の間の地下部分について緊急点検
した結果、送電線などのケーブルの傷が281か所で見つかり、補修を終えたということです。
東急電鉄は今後、設備の点検の頻度や方法を見直し、トラブルの防止を図りたいとしています。