>>133
鉄道車両の車体断面はホームや架線・信号柱などいわゆる建築構造物との間隔を適切に確保するためにレールの中心を中心にして
車体の幅と高さを規定した車両限界という車両側の最大値を定めた基準があります。
(ホームなど建築構造物側の基準となる建築限界もありますがここでは割愛)

この車両限界ですが、ホームの上端部相当から上で若干広く設定されているところが多く、
(要はホームは広くしたい、けど車体も広くしたいのでホームから上を広げている)
混雑緩和や特急車両等で車体幅を広く使いたい場合にそういう構造になっていることが多いです。

当然ながら、そういう構造にすると車両価格も上がるので、
乗客が少ないことが想定される3セクやローカル線向け、とにかく大量に安く作る必要があった通勤型車両などでは採用されてませんし
地下鉄や新幹線などホーム上端部から上で車両限界を広げてない区間では採用できません。
(E231系以降の東日本一般型電車は原則裾絞りのある拡幅車体だが常磐線各駅停車や東西線直通系統用では地下鉄側の車両限界から裾絞りのない車体なのが好例)
また、技術的な理由で採用されていない事例もあります(戦前製や初期のステンレス車体など)