月村サトシ「兄ちゃん」
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初めてスレッドを立てる僕氏の低クオリティssです。
フジテレビ系列のテレビ番組、逃走中、戦闘中とは一才関係ありません。
如月カケル「あっ、おはよーサトシ」
月村サトシ「ぐっともーにー」
如月「ははっ、そんなの俺にしか聞かせてくれないだろ?」
月村「んー」
如月「顔洗ってきな、そんくらいにはご飯できてるぞ」
月村「わかったー」
昨日、丁度仕事から帰っていく所。
月村「おーい」
如月「サトシじゃないか、久しぶり」
月村「兄さん!半年くらい?退院祝いの時だっけ…?」
如月「そうそう!いやー似てるなーって思って顔覗いたらサトシだっからさ!びっくりしたよ!最近どうだ?いい人は見つかったか?」
月村「ぶっ飛ばすぞ」
サトシは俺の自慢の弟、コロニーに関わる凄い仕事をしている。
月村「あとベタベタくっつくな…!」
如月「いいじゃないか!可愛い弟よー」 月村「お前に教えるか」
如月「お?その言い方はもしかして?」
月村「いないよ」
如月「まぁ、せっかくだし、飲も」
月村「僕が酒に弱いの知ってるだろ、だから公共の場ではノンアルコールちびちび飲んでるんだよ」
如月「じゃあ俺の家は?」
月村「は?」
如月「俺の家、これだったら人の目関係ないだろ?」
月村「…分かったよ、明日休みだし」
如月「やった、じゃあコンビニ行く?お前も好きな酒とかおつまみとかあるだろ?」
月村「分かった、兄さん持ちね」
如月「はいはい」 如月「重くない?」
月村「大丈夫」
如月「少し持つ?」
月村「大丈夫だから」
如月「ははっ、お前らしいな、お前は強がりで何でも自分一人でやろうとしてさ、たまには頼ってもいいんだぞ?俺とかにな」
俺より身長が高いし、見た目も似てないから側からみたら兄弟って気づかないだろう。
そのせいで、昔はサトシ目的の女によく絡まれたもんだな。
月村「邪魔しまーす」
如月「少し散らかってるけど」
結構歳が離れている事もあってか、そんなに喧嘩はしなっかった、忙しい母ちゃんの代わりに俺がサトシの世話をしていたな。
そんな20年以上前の事を思い出しながら、適当に準備をする。
月村「兄さん?どうしたの?」
如月「いや、何でもない」 如月「次の逃走中はいつなの?」
月村「9月のどっか、まだ分からない」
如月「そうか」
月村「戦闘中もあるからねー」
如月「大変だな、何か手伝ってやれればいいけど、とにかくちゃんと睡眠と栄養は取れよ?」
月村「兄さんらしいや(笑)」
如月「何だよそれ、貶してるの?褒めてるの?」
月村「どっちも」
こんな他愛もない会話も久しぶりだな。
最近では良くニュースで見かけるようになった俺の弟、昔の人見知りで臆病な姿は微塵もない。
如月「よーし、冷えたぞ、ほい、サトシの」
月村「ありがと」
如月「それじゃ、乾杯」
月村「乾杯」
カチンとコップの音が部屋に響いた。 月村「…はぁ」
如月「お前仕事一筋で酒なんか飲まなそうだよな」
月村「たまに会社の飲み会で飲む事はあるけど…」
如月「酒は飲んでも呑まれるなって言うし、お前の好きなペースで好きな酒飲めばいいんじゃないか?」
月村「そうだね、今日は飲むよ」
如月「たまには息抜きしろよ?お前の仕事は他人より大変なんだから」
月村「分かってるよ、兄さんは世話焼きだな」
如月「小さかったお前を守る奴は母ちゃん以外にもいっぱいいたからな、それで一番頼られてるの俺だったし」
月村「そん時の血縁関係兄さんしかいないからさ、ね?」
如月「お前が5歳くらいの時なんか、僕大きくなったら兄ちゃんを抱っこする!とか言ってたし…」
月村「その話好きだね、前電話した時も話してたし」
如月「ちょちょちょ!何すんだよ!」
月村「抱っこ出来るかなぁって」
如月「変わってねぇなぁ…」 月村「美味しい、美味しいよ!」
如月「切って炒めるだけだがな、安い酒のつまみは安いつまみが一番だからな」
月村「兄さんの料理ってなんか安心するんだよね」
如月「そりゃどうも、お前だって良いもん食ってるだろ?」
月村「簡単に栄養を取れるもんしか食べてないよ、栄養ドリンク様々だよ」
如月「体壊しても知らないぞ、まぁせめて明日は俺がなんか栄養あってカロリー取れて健康な物作ってやるからさ、長生きして欲しいんだよサトシには」
月村「そりゃどうも」
如月「俺より先に死んだら許さないからな?良い人と寄り添い合って、幸せに長生きして欲しいんだ、まぁ最後に幸せだったなって思えればそれでいいんだ」
月村「兄さんは今幸せなの?」
如月「幸せだよ、こうやってお前と話せてるんだから、後…欲を言えば彼女が欲しいな」
月村「あははは!出来るの?」
如月「出来るわ!俺はお前を何だと思ってる!お前こそ作るの?彼女」
月村「今は作らない」
如月「水無月さんとかどうなの?」
月村「水無月さんは良い人だけどさー」
如月「まぁ、好きな人できたたら頑張れよ、俺お前よりも先に作るから」 そういうサトシを俺は笑って見つめる、酒の勢いもあってかサトシの声や言動が大きくなってきている。
月村「…何その目」
如月「いやぁ、なんかサトシらしくないなーって」
月村「どういう意味だよ!」
如月「知らんでいい、幸せな報告いつまでも待ってるからな」
月村「はぁ…もう」
如月「はははっ!サトシと話すのってこんなに楽しかったっけ」
月村「俺もそう思ってる」
如月「酒の勢いもあるかなぁ?」
月村「たまにはこういうのもいいよ」
サトシが大人になって働き始めて、会う機会も話す機会も減った。
だからこうやって久しぶりに話すと楽しいのだろう。
如月「今気づいたんだけどさ、2人で酒飲むのって初めてじゃ無い?」
月村「あれ?そうだっけ?」
如月「そうだよ!まだ一度も2人で飲んだことないじゃん!」
月村「へー、意外だなー」 如月「サトシが働くようになって、一人暮らし始めて話す機会も会う機会も減ったからな」
月村「兄ちゃんだって僕が16から20ぐらいになるまで超忙しかったじゃん、それが僕に返ってきただけだよ」
如月「にしてはサトシにかかる負荷が重すぎるんだよ…最後の一個食べな」
皿にポツンと残るコンビニの焼き鳥、僕はそれを無言で口に運ぶ。
もうおしまいか。十分すぎるほど飲んだけど、僕はまだ話し足りない。
如月「風呂先に入って、俺後片付けしとくから、着替えは俺が用意しとく」
月村「ありがと、後サイズ合わないでしょ(笑)」
如月「出来るだけデカイの選んどく、行ってきな、湯は張ってある、沸かしは自分でな」
脱衣所に向かう、昔と何一つ変わらない僕達の家。
月村「久しぶりだな…この感覚も」
家の湯船は体育座りしないと入らないから足を伸ばして入るというのが新鮮に感じる。
一人暮らしを始めてからずっと同じユニットバスのワンルームアパートで暮らしている。
周りの人から「もっと広い家に住まないの?」と言われるが僕にはこれくらいが一番だ。
服もそんなに拘らないし、ご飯は安い惣菜と食堂、彼女も趣味もない。
でも少し広い部屋に引っ越すのもありなんて今思っている。
如月「タオルと着替え置いとくぞー」 月村「ありがとー」
どれもこれも、仕事が落ち着いてからだな、仕事人間なんか言われるが。
引っ越すのも代行者に頼むのも、貴重品は金庫に入れてるから盗むもんなんかないけど何か嫌だ。
如月「おう、結構似合ってるじゃん、小さいけど」
月村「こんくらいは気にならないし、大丈夫だよ、ありがと」
如月「じゃ、入ってくる、何だったら先に寝てもいいからな?んじゃ、」
月村「うん、ふぁぁ……さてと、メール…」
まだまだ仕事が山積みだ。
月村「ねっむ…」
酒のせいか眠い。余りにも大き過ぎる睡魔が僕を襲う。
水無月「月村さん」
高月「いくぞ、月村」
3人に導かれるまま、僕は歩く、身体が軽い、何だかんだ幸せな気分だ。
「っは…?」
身体には毛布がかけられている、場所はベッドで兄ちゃんは床に布団を敷いて寝てる。
月村サトシ「兄ちゃん、ありがと」
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