http://diamond.jp/articles/-/145525

2017.10.13
「殺人犯」が生まれる家庭や環境…学ぶべき事件の背景とは 

日本でも、そんな事件は相次いでいる。記憶に新しいところなら、障害者施設に侵入して19人を刺殺した昨年7月の「相模原障害者施設殺傷事件」、小学校保護者会の元会長が女児を殺害した今年3月の「千葉小3女児殺害事件」などがその代表だ。

 私たちは、これらの事件を起こした張本人を「異常者」として全否定する。「まともな人間ではない」と考える。それは間違っていないだろう。彼らが起こしたことは、紛れもなく「まともなことではない」のだから。

 ただ一方で、彼らがなぜ殺人に至ったのか、その過程を考えることも必要なのかもしれない。「異常者だから」と結論づけるのは簡単だが、しかし本当にそれだけで良いのだろうか。彼らの背景を調べると、殺人に至らしめた“何か”が見えてくるのではないか。