>>443
@ベンゾジアゼピン系の離脱からの苦しみについて、精神科医がとても
 軽く見ていることについて

ベンゾジアゼピン系の薬剤は安易に処方され続けてしまているのね。
抗不安薬・睡眠薬としてね。
抗不安薬としては、即効性が非常に高いし、有効性も高い。
睡眠薬としては、即効性も有効性も高い。
忍容性も高い。(それ以前の睡眠薬は、よく自殺に使われていたからね。)
上記のような利点がある為に、医者にとって非常に「使いかってが良い薬」
であった為に、乱用され続けてきたし、現在も乱用されている。
一方で、依存性と耐性という大きな問題性がある。
ただ、依存性と耐性の問題は長期服用において、問題になってくる為に
目の前の患者の症状を取り除くという目的の為に軽視されがち。
つまり、問題の先送りにされる。

SADの治療開始時は、初期投与の薬剤として非常に重宝されると思う。
特に即効性という意味で。
SSRI、SNRI、NaSSAは効果が実感できるまで、約1ヶ月前後かかると言われ
ているからね。その間のつなぎとして、非常に役に立つと思います。
唯、症状が改善してきたら、徐々に減らしていくべきだと思っています。

睡眠薬は新規に処方するならば、ロゼレムかベルソムラを処方するべきと
思います。
ロゼレムは依存性と耐性はないと言われていますし、ベルソムラも依存性と
耐性はほとんどないと言われています。

唯、長期間、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用している方は、依存性と耐性が
既に形成されているので、ベルソムラに切り替えたら、眠れないから元のマイスリー
に戻してと言われたことがあります。その場合は、患者の希望を優先します。