サイコパスという言葉のこわさ   その1

サイコパスという言葉が厳密な科学的定義や根拠も踏まえずに独り歩きする
怖さがある。サイコパスという言葉が安易に世間に浸透し、決め台詞のように、
ののしり言葉のように人を傷つける恐れを心配する。
ほとんどまれで特殊な犯罪事例等を解釈するための学説にすぎないものが、市民権
を得たように身近な人間関係に当てはめられてゆく。その怖さは、サイコパスという
言葉を発信した者にとっても不本意なのではないか。

サイコパスを犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以下のように定義している。
(ウイキペディア)
• 良心が異常に欠如している
• 他者に冷淡で共感しない
• 慢性的に平然と嘘をつく
• 行動に対する責任が全く取れない
• 罪悪感が皆無
• 自尊心が過大で自己中心的
• 口が達者で表面は魅力的
あるいは犯罪心理学者ロバート・ヘアによると
「世の中の全ての本を読んでも、サイコパスの破壊的影響力から守られるという
ことはない。専門家も含めて、誰もが騙され、操られ、ペテンにかけられ、当惑の
果てに取り残される。優秀なサイコパスは、どんな相手の心の琴線でも協奏曲を
奏でることができる。(ロバート・ヘア)」(ウイキペディア)