不安のない人はいない。
一つの不安が消えたとしても、そのうち新たな不安が起こる。
不安なときは、ただ不安でいるしかない。心の中でやりくりをして、不安をなくそうとすると、ますます不安になって、収拾がつかなくなる。
不安で悩む人は、不安が起こることは悪いことであって、不安はなくすべきだと思っている。
そうすると、不安が起こると、悪いことが起こったと判断して、不安をなくそうとするので、ますます不安が強くなる。これは大変だと思って、さらに不安がますという悪循環を起こす。
不安はなくそうとしないで、ただ不安を感じているままにするのが一番よい。感じるままにして、今やるべきことをやるのである。